資格

土地家屋調査士の仕事が女性にはきついといわれる理由と女性合格者の声

土地家屋調査士の仕事が女性にはきついといわれる理由と女性合格者の声

土地家屋調査士は、女性にはきついといわれることが多い仕事です。しかし、女性でも土地家屋調査士の合格者は大勢います。この記事では、土地家屋調査士が女性にはきついといわれる理由や、女性合格者の声をご紹介します。

【この記事を読むメリット】

  • 土地家屋調査士が女性にとってきついといわれる理由が分かる
  • 土地家屋調査士に向いている女性の特徴が分かる
  • 土地家屋調査士の試験に合格した女性の具体的な事例が分かる

女性の土地家屋調査士の割合

日本土地家屋調査士会連合会によると、女性会員は全体の3.2%で521名にのぼります(令和3年4月1日時点)。全体の割合からすると少ないのは確かですが、女性も確実に活躍している分野です。

東京法経学院でも、土地家屋調査士の女性受講者は年々増えています。男女共同参画社会の概念が浸透するにつれ、土地家屋調査士に興味を持ってチャレンジする女性もさらに多くなっていくことでしょう。

また女性の割合が増えるに従い、活躍の場も増えつつあります。土地家屋調査士に興味をお持ちであれば、性別にかかわらずぜひ挑戦してみるのがおすすめです。

※参考:日本土地家屋調査士会連合会「日本全国あなたの近くの土地家屋調査士

土地家屋調査士は女性にはきついといわれる理由

土地家屋調査士は女性にはきついといわれる理由

土地家屋調査士はなぜ「女性にはきつい」といわれてしまうのでしょうか。その理由を解説します。

体への負担が大きい

土地家屋調査士の仕事に欠かせない屋外作業は、天気や環境によって、体力的にきつい面があります。

夏場の戸外調査は、直射日光の元で作業しなければなりません。草むらでは虫に刺されたり、動物に遭遇したりもするでしょう。体力に自信がない方や、虫や動物が苦手な方は、仕事が厳しいと感じるかもしれません。

ただし、これらは決して女性には無理なほどの重労働ではありません。体を動かす作業内容は、男性でもつらいと感じる方はいますし、慣れれば気にならない方もいます。

屋外作業を伴う仕事は他にもあるため、土地家屋調査士だけが女性にとってきつい仕事ではない、ともいえるでしょう。

日焼けする

屋外作業での日焼けは、気になる方にとっては対策に多大な労力が必要です。日焼け止めを塗っても汗で流れてしまうため、現場作業中に塗り直す時間や手間をかけられないこともあります。日焼け止めが塗り直せないからといって、高温下での作業中にマスクや手袋・長袖を着用するなどの日焼け対策を行うのは、熱中症予防の観点で避けた方が無難です。

このように、土地家屋調査士の仕事と日焼けとは切っても切り離せない関係にあるため、絶対的に美白にこだわる方、紫外線アレルギーの方には向きません。

日焼けが気になる場合は、飲む日焼け止めや効果の高い日焼け止めなど、できる範囲で対策した上で、スキンケアでフォローするのが良いでしょう。

妊娠・出産で働けなくなる

土地家屋調査士の仕事は重労働ではありませんが、重いものを持ったり、長時間歩き回ったりする必要があります。従って、妊娠中や産後すぐの外作業は難しいのが実情です。

しかしながら、それを理由に「女性が土地家屋調査士に向かない」と決めつけることはできません。妊娠が分かったら、担当部署をデスクワークに変えてもらったり、産休・育休明けもデスクワークから始めて徐々に慣らしたりといった方法で、勤務先と相談しながら働けば問題はないでしょう。

トイレが近くにない現場もある

実際に女性が土地家屋調査士になると、男性と組んで現場に出ることが多くなるため、トイレに行くことを言い出しにくいと感じる方もいるでしょう。また、現場近くにトイレがあるとも限りません。

女性の場合、生理中に長時間トイレに行けないと心配になったり、作業に集中できなかったりすることもあり得ます。しかし言い出しにくいといっても、トイレを我慢するのは体に悪いため、きちんと伝えて行かなければなりません。場合によってはあらかじめトイレの場所を調べ、早めのトイレ休憩を取るなどの工夫も必要になります。

デリケートな問題ですが、これからできる女性の後輩のためにも、女性の事情を少しでも理解してもらえるよう行動すると良いでしょう。

家庭との両立が難しい

土地家屋調査士は残業や土日出勤が多い業界で、まれに出張もあります。ときには家族との時間を犠牲にせざるを得ず、家庭との両立が難しいと感じる方もいるでしょう。

実際には、勤務先や時期によって忙しさは異なります。また、土地家屋調査士だけがこのような厳しさを抱えている訳でもありません。

土地家屋調査士はもちろん、どのような仕事であっても、子どもの送迎や家事など家族と協力しながら働けることが理想です。また独立してフリーランスとして働けば、自分の仕事に関して裁量が持てるようになるため、雇われて働くのに比べて時間の自由が利きやすくなるでしょう。

女性であることで気を使われる

土地家屋調査士を含め、土地に関連する業界は男性が圧倒的に多いため、女性というだけで特別視されることもあります。

重い工具を男性が持ってくれるなど、ありがたいと感じるような配慮がされることもあるでしょう。しかし逆に、責任ある現場を任せてもらえないケースもあり得ます。

女性がいない、もしくは少ない職場では、女性をどう扱ったら良いのか分からない男性もいるかもしれません。配慮がありがたいと思えばそのままでも問題はありませんが、女性であることを気にしないでほしいと考えている場合は、はっきり伝える必要があります。

土地家屋調査士に向いている女性の特徴

女性で土地家屋調査士の仕事に就いているのは、どのような方なのでしょうか。土地家屋調査士に向いている女性の特徴を紹介します。

コミュニケーション能力が高い

土地家屋調査士は、高いコミュニケーション能力を必要とする仕事です。測量の際は隣人の立ち合いが必要になるケースがある他、顧客や役所担当者とのやり取りも仕事のうちで、多方面に気を遣いながら、誤解のないように物事を進めていかなければなりません。

従って土地家屋調査士には、初対面の人との会話やコミュニケーションが好きな方、得意な方が向いています。その場限りのお付き合いとなる人とも、臆することなく率直な話ができるタイプが好ましいでしょう。

細かい作業が得意

土地家屋調査士には、細かい作業が得意な方が向いています。

測量の作業や測量データを図面に起こす作業は、寸分の狂いもないように慎重に行わなければなりません。また、仕事の中には登記申請手続をはじめとする、さまざまな手続きもあります。

そのため、細かい作業や計算を抵抗なくできる方、こだわりと責任を持って仕事に取り組める性格の方が向いています。

屋外作業に抵抗がない

季節にもよりますが、土地家屋調査士として行う業務の中には、厳しい環境で働かなければならない仕事もあります。土地家屋調査士になるのなら、暑さ寒さの中でも外で働くことに抵抗がないことが前提です。

先述のとおり、日焼けを過度に気にする方や、紫外線アレルギーの方だと、土地家屋調査士として仕事を続けていくのは難しいでしょう。

屋外であっても、土地家屋調査士の仕事に責任を持って取り組める方が向いています。

粘り強い

土地家屋調査士には、粘り強い性格が欠かせません。

特に土地家屋調査士の仕事の一つである筆界特定では、関係者全員に連絡を取って承諾を得る必要があります。そもそも承諾を得たい相手との連絡がつかなかったり、理解が得られなかったりすることもあるでしょう。

そんなときは、連絡がつくまで時間を割き、承諾書に捺印してもらえるまで何度も説明しに行かなければなりません。土地家屋調査士に向いているのは、このような場合でも焦らず、冷静に粘り強く行動できる方です。

体力に自信がある

重労働ではないとはいえ、土地家屋調査士の仕事には力仕事も多々あります。性別を問わず、体力に自信がある方が向いているでしょう。

疲れやすい、体力に自信がない場合は、資格が取れたとしても、実際に働いてから続かない可能性があります。男性と同じレベルは難しくても、屋外で1日作業することに不安がない程度の体力は必要です。

女性土地家屋調査士の合格体験記

女性土地家屋調査士の合格体験記

境遇はさまざまでも、女性で土地家屋調査士にチャレンジするは大勢います。女性の土地家屋調査士はどのように合格を勝ち取ってきたのか、実際の事例を見て、勉強方法の参考にしてください。

短期合格を目指し自宅から通学して一発合格

20代女性、短期の学習で一発合格を実現したケースです。ご実家が不動産業を営んでおり、ご自身も学生時代に測量学を履修した経歴があったため、結婚・退職後に新たなキャリアとして土地家屋調査士を志し受講されました。

長期の受講は性格に合わないと判断し、通学のある講座の受講を選択して短期での合格を目指したそうです。学習内容の補填として、土地家屋調査士補助者のアルバイトで実務を経験したことでも、短期合格の可能性を大きく広げることになったと、当時を振り返ります。

また、動画視聴での講義も、再視聴を活用して理解を深めるのに役立ったといいます。最初のうちは全く講義内容が分からなかったものの、メモを取り、講義をもう一度視聴することで内容を理解し、見事に一発合格を勝ち取りました。

詳しくはこちら
・合格者インタビュー|「これさえやっておけばいい」という形で講座が全てパックになっている。|土地家屋調査士試験|東京法経学院
https://www.thg.co.jp/tyosa/taiken/r3/12.htm

子育てをしながら効率の良い勉強で一発合格

子育てと土地家屋調査士の資格取得を両立した、30代女性のケースです。不動産業でパートをしていた関係で土地家屋調査士の資格を取得することになったものの、子育てがあるため通信教育のみ受講されまました。

東京法経学院の講座は合格までの道のりが見えやすく、通信教育のみでも効率よく勉強できたそうです。また教材も充実しており、講座の指示に従って順番にこなすだけで成績が伸びたことに驚いたといいます。

通信講座のため、自分のペースで何度も繰り返し受講できたのも、生活スタイルと合っていたそうです。最低3回ずつの視聴で理解を深めた他、分からないところは解説だけでなく、質問票も活用できたため、通信講座のみでも一発合格を実現されました。

詳しくはこちら
・合格者インタビュー|子育てしながら効率的に学習できる基礎~答練のセットプラン|土地家屋調査士試験|東京法経学院
https://www.thg.co.jp/tyosa/taiken/r3/06.htm

四児の母でも隙間時間に勉強して一発合格

30代女性で、子育てに時間を使いながらも土地家屋調査士に合格したケースです。不動産登記に関わる仕事や図面を書く仕事に興味を持ち、土地家屋調査士の資格取得にチャレンジすることにしたそうです。

東京法経学院のテキストはポイントが適切にまとめられている他、動画講義の内容も分かりやすくなっていたので、学習に役立ったとおっしゃいます。ご自分で出題問題を作ってまとめたノート作成も大いに役立ち、合格の一助となったようです。

また、4人の子育てで時間に追われる中でも、子どもたちが寝ている早朝や昼寝中、夜中などに時間を確保したと伺いました。モチベーションのアップダウンにこだわらず、コツコツと毎日休まず学習を進めることで、一発合格につなげたそうです。

・詳しくはこちら
合格者インタビュー|答練の回数が多いことが東京法経学院を選んだ決め手|土地家屋調査士試験|東京法経学院
https://www.thg.co.jp/tyosa/taiken/r3/01.htm

まとめ

土地家屋調査士は、体力面で厳しい、まだまだ女性が少ない業界であるなど、さまざまな理由から「女性にはきつい」といわれることもあります。しかし、土地家屋調査士の仕事に魅力を感じる女性も多く、実際には女性にできないほどの重労働ではありません。現在では土地家屋調査士を目指す女性も増えており、今後も増えていくでしょう。

東京法経学院では、土地家屋調査士試験の合格に向けて、通信教育や通学講座で学習のお手伝いをしております。土地家屋調査士の学習経験がある方はもちろん、全く経験がない方でも、分かりやすい講座と教材で合格を目指していただけます。家事や育児など、忙しい中での資格取得も可能です。まずはお気軽に、資料請求をご利用ください。

東京法経学院の土地家屋調査士試験についてはこちら
https://www.thg.co.jp/tyosa/

コラムの運営会社

東京法経学院

株式会社東京法経学院は10年以上にわたり、土地家屋調査士・測量士補・司法書士・行政書士など、法律系国家資格取得の受験指導を行ってきました。
通学・通信講座の提供だけではなく、受験対策用書籍の企画や販売、企業・団体の社員研修もサービス提供しています。