勉強法

どうしても覚えられない! 資格試験に合格するための暗記術

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資格試験の中には、とにかく暗記が必要になるものもあります。特に行政書士、司法書士、弁護士といった法律系の資格は膨大な情報を頭に叩き込む必要がありますので、これが苦痛で挫折してしまう人も数えきれません。もちろん、法律系以外の資格試験でも、暗記は必要です。
そこで今回は資格試験を乗り切るための暗記術についてご説明します。


歩きながら覚える

人の記憶は、長く残る「長期記憶」と、時間とともに薄れていく「短期記憶」の2つに分かれます。記憶のほとんどが短期記憶で、覚えたことは時間がたつほどに曖昧になっていくものです。これを忘却曲線といいます。
入れた情報を忘れないためには反復学習が効果的ですが、それをただ机に向かって覚えていては頭に入ってきません。しかし五感を使うと、忘却曲線を緩やかにすることができます。だから、歩きながら覚えるというのは非常に暗記に効果的なのです。

スクワットをしながらでもOK。筋肉を動かすことで脳への血流がアップするため、記憶力もアップします。コツは、覚えたいことを声に出しながら運動をすること。
この覚え方を「シンクロ・マッスル学習」といいます。

 

寝る前に記憶し、よく寝る

長期記憶を作るためには、睡眠が必要です。睡眠中に記憶が脳に定着するからです。
暗記内容を脳に定着させ、長期記憶にするためには、眠る前に覚えると効果的。また、たっぷりの睡眠は集中力やモチベーション維持にも欠かせません。
寝る時間を惜しんで勉強するより、たっぷり寝てから勉強をするようにしましょう。

 

短時間で繰り返す

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人の記憶は時間とともに曖昧になっていくので、反復学習が効果的です。
たくさんのことを一気に覚えようとするより、少しずつ何度も繰り返すほうが記憶を定着させやすいです。
同じフレーズを繰り返すCMも、始めは何を言っているのか覚えられなくても、何度も聞いているうちに丸ごと覚えてしまいますよね。同じことを何度も繰り返せば自然と脳に定着してきます。記憶をメンテナンスするつもりで、反復学習を行いましょう。

 

一日の終わりに思い出してみる

その日一日覚えたことを、一日の終わりに思い出して見ることも大切です。これも忘却曲線を和らげるための反復学習の一つで、記憶を呼び起こすことで記憶を鮮明にし、定着を図るというもの。すべてを思い出す必要はなく、その日のハイライト部分を1分程度でいいので思い出すようにすると、記憶が定着しやすくなります。記憶が曖昧になっているようなら、テキストやノートを見返してもOK。正しい記憶をインプットしてから、一日を終えましょう。

このほかにも、記憶が定着しやすいと言われる青色のインクのペンを使う、わかりにくいことはグラフやイラストなどを使って視覚的に理解する、関連する情報をまとめて覚える、なども効果的。
暗記の工夫は一つだけでなく、複数組み合わせるとさらに効果的になります。ぜひ試してみて下さい。

コラムの運営会社

東京法経学院

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