
「合格したのに何をしていいか分からない…」という人に、目標の再設定法や資格の次の活用方法を提案する記事。「合格がゴールじゃない」系の心理・キャリア再構築に焦点を当て、何をすべきか提案する。
資格取得後の燃え尽きとは?
厚⽣労働省によると「それまで⼈⼀倍活発に仕事をしていた⼈が、なんらかのきっかけで、あたかも燃え尽きるように活⼒を失ったときに⽰す⼼⾝の疲労症状」(注1)を燃え尽き症候群(バーンアウト)と呼びます。
「合格通知が届いた瞬間、涙が出るほど嬉しかった」
「長期間の努力が報われて、やっと肩の荷が下りた」
資格試験に合格したあとの達成感は、何にも代えがたいものです。
しかし、その高揚感が一段落した後に訪れるのが、「燃え尽き症候群」。
「次、何をすればいいのか分からない」「この努力をどう活かせばいいのか迷う」
そんな感情に襲われる方も少なくありません。
資格取得後に燃え尽きやすい人の特徴
真面目でひたむきな⼈ほど、燃え尽き症候群になりやすく、受験勉強を終えても充実した学校⽣活を送ることができないケースが多くあります。燃え尽き症候群は⼼のエネルギー不足と、それに伴うパフォーマンスの低下、そして今までできていたことができなくなることからの⾃信の喪失が主な症状であり、症状が治まるまで1年以上かかってしまう場合もあります。
・奉仕的精神の強い人(役割に忠実になろうと奉仕を続けて、限界を越える)
・ひたむきな人(あまりに多くの仕事を成し遂げようとして、実現できずに折れる)
・完璧主義の傾向が強い人(完璧を追い求め実現できず疲弊する)
モチベーションを次に繋げる思考法
そうならないためにも、勉強する意味や⽬的を⼦ども⾃⾝に考えさせ、主体的に進めていくこと
1. “合格”は終点ではなく、スタート地点
資格試験の合格は、言ってみれば「プロとしての入場券」を手に入れたに過ぎません。
FP1級も行政書士も社労士も、それぞれが“実務”を前提とした資格であり、実際の現場では試験では得られないスキルが問われます。
2. 目指すのは「知識の運用力」
資格の知識は、持っているだけでは「死蔵資産」です。
それを「生きた資産」に変えるには、アウトプットとフィードバックのサイクルが欠かせません。
たとえば:
行政書士として実務講座を受講し、案件を模擬的にこなす
社労士として、労務相談の事例をケーススタディ形式で学ぶ
インプットで終わらせない、という意識が、「資格者としての次のステージ」を開いてくれます。
3.次の学習に“目的”を持たせること。
資格取得という明確な目標がなくなると、「ただ勉強することが目的になってしまう」ことがあります。私も一時期、何の目的もなく問題集を開いて、「なんとなく満足」してしまうことがありました。
たとえば:
資格の知識を使ってnoteで月1本記事を書く
社労士としての労務知識を、ChatGPTを使って図解してみる
FP相談のロールプレイをオンライン勉強会でやってみる

資格試験などの勉強をしていると、
ともすれば「受かること」だけが目標になってしまいます。
受かって何をしたいのか、考えるのが必要なのです。
受かったのに何も楽しくなかったり、やる気が維持できなかったりと散々な結果につながってしまうかもしれません。
「受かってから何をしたいか」を明確にイメージしておくことが必要でしょう。
コラムの運営会社
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