
土地家屋調査士という職業に「興味はあるけどイメージがわかない」という人は多いのではないでしょうか?
土地家屋調査士は、現場での測量業務だけでなく、デスクでの仕事やクライアントへの説明など、さまざまな業務が含まれ、やりがいのある仕事です。
今回は、土地家屋調査士の1日の仕事内容にフォーカスしてご紹介していきます。
外仕事と内仕事とのバランスなどについて、見ていきましょう。
目次
土地家屋調査士のリアルな1日
朝の打ち合わせ・現地調査の準備
9:00出社
当日のスケジュール確認を行います。現場調査についての確認を行い、必要な資料や機材を準備して現場へと向かいます。
現場調査
10:00現場調査開始
現場調査として、現場周辺の建物や地形、そして境界の確認を行い、登記に記録されている情報と現地との差異などを確認します。
登記する図面に必要となる数値について、機材を使って丁寧な精密測量を行い詳細なデータを計測、収集します。
最近の技術の進歩によって、測量の方法や質も変わりつつあります。特に、ドローン測量の登場により、広範囲の測量も素早く正確に行えるようになってきました。
隣地土地所有者へ境界の立ち合いを依頼して境界を確定する「境界立会い」も重要な業務の一つです。
人を相手にするため丁寧な説明が求められることから、今後もAIでの代替は不可能な業務だと考えられています。
お昼休憩
12:00お昼休憩
昼食を取りながら、事務所へと戻ります。
CAD図面、申請書作成
13:00事務所内で業務
午前中の現場調査で収集したデータを整理・分析し、報告書へまとめます。報告書にはCAD図面の作成も含まれ、正確な図面作成が求められます。
法務局への登記申請、資料調査
15:00外出
登記申請に必要な書類が整ったら、管轄の法務局へ出向きます。
法務局で登記申請を行うほか、次の調査案件に必要となる資料やデータの収集も行います。
クライアントへの報告
16:00 クライアントへの報告
登記が完了したら、クライアントへの報告を行います。書類一式をクライアントへ直接、または郵送でお渡しし、
わかりやすいように丁寧に説明します。
土地家屋調査士の仕事の面白さ

土地家屋調査士の業務は、外の仕事と中の仕事とのバランスがよいのが特徴です。
フィールドワークが好き、正確性を求める調査が好き、人とのコミュニケーションが好きな人なら、仕事の面白さを感じることができるでしょう。
単に土地を測るだけではなく、測量は不動産の価値に直結する仕事であることから、測量や図面作成には高い精度が求められます。責任感だけでなく、深い専門知識と高い技術力が必要となる土地家屋調査士ですが、仕事の受注から納品までを一貫して担える点も、やりがいを感じられるポイントだと言えるでしょう。
コラムの運営会社
株式会社東京法経学院は10年以上にわたり、土地家屋調査士・測量士補・司法書士・行政書士など、法律系国家資格取得の受験指導を行ってきました。
通学・通信講座の提供だけではなく、受験対策用書籍の企画や販売、企業・団体の社員研修もサービス提供しています。
詳細は、各サービスページをご確認ください。
土地家屋調査士試験、測量士・測量士補試験、司法書士試験、行政書士試験、公務員試験


