
土地家屋調査士試験に挑戦する受験生の中には、「作図」に苦手意識を感じている方もいらっしゃるでしょう。
今回は、土地家屋調査士試験の作図にフォーカスして解説いたします。
作図の出題形式や減点されやすいポイントのほか、独学で使える練習教材やおすすめの道具についてもご紹介するので、チェックしてみてください。
土地家屋調査士試験の作図の出題形式
土地家屋調査士試験の作図は、筆記試験の中でも重要視されており、午前の部と午後の部の両方で出題されます。
午前の部では地積測量図の作成が出題され、問題文に記載された座標値や測定データをもとに、関数電卓を用いて距離や方向角等を算出して描きます。記入漏れや誤記、ズレによって減点されるため、正確に描くことが求められます。
午後の部では、土地の地積測量図と建物の建物図面・各階平面図が出題されます。与えらえた情報をもとに、建物の形状・寸法・方位、階ごとの間取り等を描きます。
土地家屋調査士試験で減点されやすいポイントと評価ポイント
土地家屋調査士試験の作図問題において減点されやすいポイントは、以下の通りです。
【作図問題で減点されやすいポイント】
・方位記号、「m」などの数値の単位や「1/250」などの縮尺などの記載漏れ
・土地の地番や所在の記載漏れや誤記
・金属標と金属鋲の混同など、杭の種類の誤記
・線のズレや見づらさ(清書後の鉛筆線の消し忘れや文字のサイズに注意)
作図問題で評価されるポイントについても、確認しておきましょう。
【作図問題で評価されるポイント】
・方位や地番など指示通りに記載がされているかどうか
・縮尺・寸法・プロット・結線が正確かどうか
・見やすさや丁寧さ
独学での作図対策

1.必要な道具の準備
まずは、必要な道具を準備しましょう。試験で使用する三角定規や関数電卓のほか、作図用紙や清書用のボールペン、0.3mmなどの細めのシャープペンを用意します。
関数電卓は「複素数計算対応」のものがおすすめです。作図用紙は練習用に複数枚コピーしておきましょう。
2.作図の基本を習得
基準線の引き方や座標のプロット、辺長の計算と線の引き方、そして清書(ボールペンでの仕上げ)の手順を確認しましょう。
3. 関数電卓の使い方を習得
関数電卓を使った距離・方向角の計算方法や座標値の算出、地積の計算を習得しましょう。
関数電卓では複素数モードを活用することで効率よく計算することができるので、しっかりとマスターしましょう。
4. 過去問を繰り返し解く
簡単な地積測量図や建物図面の作図から始め、慣れてきたら応用問題に挑戦します。実際に過去問を繰り返し解いて慣れるようにしましょう。
5. 参考書・教材の活用
作図の練習には、適切な教材の活用がおすすめです。
東京法経学院では、試験対策メディア教材を用意していますので、活用されてみてはいかがでしょうか。
リンク→:https://www.thg.co.jp/tyosa/va/73sakuzu.htm
コラムの運営会社
株式会社東京法経学院は10年以上にわたり、土地家屋調査士・測量士補・司法書士・行政書士など、法律系国家資格取得の受験指導を行ってきました。
通学・通信講座の提供だけではなく、受験対策用書籍の企画や販売、企業・団体の社員研修もサービス提供しています。
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