土地家屋調査士・測量士試験の「図形センス」って必要？空間把握力を鍛える方法

土地家屋調査士や測量士の試験では、図形センスが重要だという話を耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。図形や立体のイメージが苦手な受験生は、どのように対策をしたらよいのでしょうか。

ここでは、土地家屋調査士・測量士に必要とされる図形センスとはどのようなものかを解説し、図形センスの磨き方についてご紹介していきたいと思います。

図形センスが無い人は土地家屋調査士・測量士に向いていない？

土地家屋調査士・測量士は、フィールドワークで体力が求められるのと同様に、測量・図面制作を正確に行うために、空間把握能力が求められます。

空間認識能力とは、立体的な物体の形や大きさ、向きや存在する場所、他の物体との位置関係などを正確に把握するのに必要な能力です。立体的な物体の実際には見えていない部分について想像し、目に見えている部分との関係性を理解するためにも必要な能力です。

空間認識能力が高いと、物体や自分が置かれている状況を3次元で認識することができるため、地図を見て起伏のある地形を把握でき、展開図の図面から完成した立体像を想像することができます。

空間把握能力は、後天的に鍛えられるスキルであるため、図形センスが無いと感じる場合は、空間把握を意識して図形センスを磨くことができます。

図形センスを磨くトレーニングとは？

＜ステップ1＞
図形センスを磨くためには、先述の通り空間把握能力、つまり空間を立体的に把握する能力を養うことが大切です。
まずは身近なところから、自分が存在している空間を3次元で把握することから始めてみましょう。
空間を認識する力は、目を開けている時よりも閉じている時の方が活発となるため、目を閉じた状態で自分の周囲にある物や家具などを手で触り、位置関係や距離感を確認してみましょう。

＜ステップ2＞
ピースを組み立てることで立方体や球形などを作る「立体パズル」で立体の感覚をつかみましょう。ペーパークラフトやプラモデルなどの立体模型を作成するのも良いでしょう。これらに取り組むことで空間認識能力を効果的に鍛えることができます。

＜ステップ3＞
2Dの地図から3Dで実際の地形をイメージしてみましょう。3Dでイメージするには、地図上の情報から立体的空間に変換するには空間把握能力が求められます。
地図アプリなどを使えば平面地図と立体とを比較しやすいのでおすすめです。

図形センスに繋がる空間把握能力は、トレーニングによって鍛えることができます。
普段の生活のなかでも、平面的なものを立体的なものに想像し置き換えることを意識しましょう。
また、図形を書く際には、物体と物体との関係性を理解することを心がけましょう。