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土地家屋調査士が関わる「地積更正登記」とは? 業務の流れを解説


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土地家屋調査士の業務の中でも、実務理解として押さえておきたいのが「地積更正登記」です。
試験でも頻出分野であり、手続きの目的や流れを正確に理解しておくことは得点力向上にもつながります。
そこで今回は、地積更正登記の基本から実務の流れまで整理して解説していきたいと思います。

地積更正登記とは?対象となるケース

地積更正登記とは、登記簿に記載されている土地の地積(面積)が実際の測量結果と異なる場合に、その記録を正しい数値へ修正する手続きです。土地の境界が変わるわけではなく、あくまで「登記情報の誤りを正す」ことが目的であり、土地の形状や利用状況に変更が生じる手続きではありません。

対象となるケースとしては、過去の測量技術の精度不足により誤差が生じている場合や、分筆・合筆などの手続きの過程で誤った地積が記録された場合が挙げられます。また、土地売買や相続に際して正確な面積が求められる場面でも、地積更正登記が必要となることがあります。

重要なのは、地積更正登記は「現況の境界が確定していること」が前提である点です。境界が不明確な場合は、先に境界確定のための立会いや測量が必要となり、場合によっては筆界特定制度の利用が検討されます。試験でもこの前提条件は問われやすいため、確実に理解しておくようにしましょう。

土地家屋調査士が行う手続きの流れ

地積更正登記の実務は、土地家屋調査士が中心となって進めます。まず行うのは、現地調査と境界確認です。隣接地所有者との立会いを行い、境界標の位置や境界線の認識を共有し、境界が確定していることを確認します。この段階で境界に争いがある場合は、地積更正登記に進むことはできません。

次に、確定した境界に基づき精密な測量を実施します。測量結果から土地の正確な地積を算出し、登記簿に記載されている地積との相違を確認します。その後、測量成果をもとに必要な図面を作成し、申請書類を整えて法務局へ提出します。

法務局では、提出された図面や資料をもとに審査が行われ、問題がなければ登記簿の地積が修正されます。実務では、法務局との事前相談が重要となる場合もあり、特に大幅な地積変更が生じるケースでは、根拠資料の提示が求められることがあります。土地家屋調査士は、測量技術だけでなく、法務局との調整能力も求められる業務だといえます。

必要な書類・図面と注意点

地積更正登記には、測量成果を示す図面や資料が不可欠です。代表的なものとして「地積測量図」が挙げられ、境界点の座標値、測量方法、面積計算の根拠などが記載されます。また、隣接地所有者との立会確認書を添付することで、境界が確定していることを証明します。

注意したい点は、測量結果が登記簿の地積と大きく異なる場合、法務局から追加資料の提出を求められることがある点です。特に、過去の登記記録や古い図面との整合性が取れない場合は、変更の理由を丁寧に説明する必要があります。また、境界に関するトラブルが潜在的に存在する土地では、事前の調整に時間を要することもあります。

試験対策としては、地積更正登記と分筆登記・地図訂正などの手続きとの違いを明確に理解しておくことが重要です。目的・要件・必要書類の違いを整理しておくことで、実務にも試験にも対応できる知識が身につきます。


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地積更正登記は、土地の境界が確定していることを前提に、登記簿の地積を正しい数値へ修正するための重要な手続きです。土地家屋調査士は、現地調査から測量、図面作成、法務局への申請まで一連の業務を担います。試験でも頻出分野であるため、手続きの目的や流れ、必要書類を体系的に理解しておくことが、合格への大きな助けとなるでしょう。

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東京法経学院

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