合格=強い気持ち+周りの協力や応援|東京法経学院





土地家屋調査士 合格体験記

合格=強い気持ち+周りの協力や応援

体験記

東敦志さん


 体験記

 「よしっ!土地家屋調査士になってやる!」と思ったのはちょうど3年前のことです。私は土地家屋調査士事務所に勤めており、大体の知識や仕事の流れは把握していましたが、難関資格である事は理解しており生半可な気持ちでは合格出来ないといこともわかっていました。
 でも自分の中で「土地家屋調査士になってやる!」と決意したので合格するまでやってやると心に決め、その為にはまず何をすれば良いかを考えネットを使い調べてみたら【東京法経学院】というホームページがでてきました。 
 そこで先輩に尋ねると「勉強するならそこがいいで」と教えてくれたので、すぐに電話で資料請求をしました。
 一週間もしないうちに資料が届き、私は通学コースを選択し早速申込みをしました。この時、『本科+合格直結答練』からなるフルコースを選んだのです。私は奈良から大阪まで、毎週日曜日通う事になりました。初めての講義ではほとんど何を勉強しているのかさえ解らず、専門用語も多く言葉すら理解できない状況でした。
 初日の講義を終え、帰りの電車で「大体の知識や仕事の流れを把握していても、やはり勉強と仕事は違うんだな…」と少し落ち込みました。

 

でもせっかく毎週大阪まで通学し、先生に会えるのだから、
【一週間自宅で勉強し講義の日に少しでも早く行き、一つでもいいから先生に質問する】
という課題を自分に課しました。

 

 それから毎日遊ぶこともなく、仕事を終え自宅に帰り毎晩2時間から3時間勉強して、理解出来ないところがあればチェックをし講義の日に先生に質問することを繰り返しました。
 先生はいつも快く質問を聞いてくれ、理解するまで教えてくれました。
 授業の内容も教科書を1ページ目から順番に進んでいくのではなく、解り易い例を冊子にして生徒にくばり、それと併用して理解しやすいように工夫をしながら授業をしてくれました。
 ある日先生に「勉強にいきずまり気がしんどくなる」と相談をした時の事でした、ビックリする答えが返ってきました。
「たまには家族サービスでもしてあげたら」
と、そういえば『勉強しなくては』の気持ちだけが自分の中にあり自分で自分を追い込んでいたのだな、先生の言葉で少し気持ちが楽になったのを覚えています。
 それからは適度に息抜きもしました、でも毎日勉強は続けました。

 そして試験の日がやってきました。
 初めての試験会場、緊張がはしります。席について試験開始まで後10分、鉛筆もにぎっていないのに手汗がビッショリです。
 「それでは試験を始めてください」ついに試験が始まりました。
 初めて感じる空気、いつもは気にならないペンの音、人の咳、電卓をたたく音、音という音すべてが気になりました。
 しかし択一はまずまず解答する事ができ、記述式も最後まで書ききる事が出来ました。
 結果は不合格でしたが、択一も基準点をクリアし記述式も最後まで書けた事は1 年間まじめに通学し、自分に課した【毎週質問する】という課題をクリアし、それに応えてくれた先生がいたからここまで出来たのだなと思いました。
 調査士試験は時間内にいかに詰まらず出来るか、理解力、知識、応用力が必要だと感じました。私の1年目のチャレンジはここで終わりました。

 

 2年目突入ということで、気持ちを新たに勉強するぞと思い再度【東京法経学院】に申し込もうと電話をすると事務の方が私を覚えていて下さり「すごく頑張っておられたのに残念です、今年は合格目指して頑張ってください」と『あっ!事務の人も自分を見て応援してくれていたんだ』と気付きました。
 今年は2年目なので初学者講義は受講せず、『合格直結答練』のコースを選択しました。こちらのコースは毎週 試験会場と同じような雰囲気で模擬試験を行い、各項目別、全体的順位を明確にし合格判定『A・B・C・D・E』をつけ自分の苦手なとこや、模擬試験での自分のポジションが把握出来るようになっていました。
 1年目に本気で勉強に取り組んだ成果でしょうか、この年私はベストセレクト答練7回、実戦答練12回、全国模試2回の計21回の成績が、ほぼAランクを取ることが出来ました。
 事務の方も「○○さん!凄く調子がいいですね、この勢いで頑張ってください!」と会う度に励ましてくれました。

 そして2年目の試験会場、やはり独特の雰囲気です。
 自分の中ではこの1年、判定結果はほぼAランクで少し自信を持って受験することが出来ました。択一も順調に進み、記述式も解答し残り時間15分見直しも出来、時間に余裕を持たせ終わらすことが出来たのです。
 結果は不合格…
 もう自分の中で『ナゼッ!?』この言葉しか出てこなかったです。
 毎日勉強も続けました、模擬試験の結果もよかった。何が悪かったのか全然わかりませんでした。正直もう合格出来る気がしなかったです。
 後で分かったのですが、記述式でのミスが大きかったと思います。見直しもしているのに気付かないということは、ミスではなく解答したつもりになっていただけです。猛反省をし2度と同じ間違えはしないよう頭に叩き込みました。

 

 3年目に入り、もう勉強したくなかったのが本音ですが、1度決めた事を諦める事は出来ませんでした。
 2年目も不合格で土地家屋調査士試験と言う壁がどれほど高いものか思い知らされました。
 この年はコロナの影響で通学は出来ず受験生の皆様は本当に大変だったと思います。
 何が大変かと言うと、教室で模擬試験が出来ない!郵送で試験問題が送られてきて、自分が試験をする日を決めて、自分が時間を計り、自分ひとりで模擬試験をするということです。一見普通の事のように思いますがこれって【絶対受かる】って強い気持ちがなければ本当にしんどいことだと私は思います。
 又、試験さながらの状態で毎週テストを行うのとでは経験値が全然違います。
 また今年も不合格だったらどうしよう…と嫌なことばかり頭をよぎります。先生とも会えないし質問も出来ない!?こんな不安にも東京法経学院は対応してくれていました。
 先生への質問用紙なるものを模擬試験と同封して送られてきました。この気遣いも安心して勉強できる一つの要素でした。

 

 悪いことばかり考えても仕方がないので、自分のモチベーションを上げるためプラス思考に物事を考えるようにしました。
 例えば通学をしなくていいので電車の移動時間2時間は時間に余裕ができる、そのうちの1時間でもいいから勉強に回し、後の1時間は家族サービスといった感じで考えれば何か得しているような気になり、やる気も出てきました。
 この年の実戦答練の判定は『B』や『C』が多く不安でしたが、時間も1時間増えた為もう一度基礎から勉強しなおそうと思い、1回1回の判定に左右されずあくまでも資料という考え方に切り替え一喜一憂せずナゼ間違えたか、自分の考え方は間違っていないかをよく考え自宅学習を進めるようにしました。そして3回目の試験2週間前、追い込むこともなくいつも通り1日1日勉強し試験の日をむかえました。

 

 3度目の試験、この日の試験なのですが近年の問題と違いひと昔前のような感じでした。なぜ一昔前のような問題だと思えたかというと、東京法経学院の記述式過去問題を覚えるくらい繰り返ししており、問題文をいかに理解し正確に答えを導き出せるか!というような問題があったからです。その問題も試験対策に何度もしましたし、先生は「何が出題されても答えれる力をつけなさい」と言っていたからです。
 しかし試験は初見の問題です、何度そのような問題を解いていたとしてもやはり理解するのに自分は時間がかかりました。
 あんなに覚えるくらい勉強していてもこうなるのか!!していなければ手も足もでなかったと思います。
 試験の話しに戻りますが、模擬試験も3年し、勉強も3年し、合格することだけを考えたのにこの試験では本当に時間が足りなかった。
 でも私は「試験終了」と言われるまで諦めなかった。最後のほうなんてほぼフリーハンドに近い状態でしたが、土地の図面も書き、建物の図面も完成させ択一も記述式も全てやりきりました。本当にギリギリというか全然足りないくらいでした。
 試験も終わり自分で今年もダメだなと自覚していました。しかし、やりきった感が凄くて『あの時こうしたらよかったな』とか後悔は少しもなかったです。なので久しぶりに帰宅後お酒を飲みました。

 

 それから少し経ち1月6日、合格発表です。また1年勉強かと思い法務省のホームページを見てみるとあるではないですか!自分の番号が!
目を疑い10回ほど見直しました。家に帰り妻にも確認してもらいました。
 今でもあの時の感動がよみがえってきます。本当に嬉しかったです。努力は報われます。
 報われない努力は努力じゃないと私は思います。

 

 土地家屋調査士になると決めた時から夜9 時以降はテレビを消し、勉強している私の横でまって本を読んでいた妻、本当はテレビを見たかったよね、ありがとう。

 

 毎週1問ずつ質問に答えていただき、丁寧に教えて下さったM本先生、勉強のやり方や勉強以外の気持ちの持ち方などを教えて頂き有難う御座いました。

 

 顔を合わすたび、調子はどうですか?あなたなら合格できますと背中を押してくれた事務の笠原さん有難う御座いました。合格を報告した時に私はまぐれですというと、実力ですと力づよく答えて頂いたのは嬉しかったです。

 

 この合格は、もちろん自分自身の強い気持ちは大事ですが周りの人々の協力や応援があって成し遂げられたものだと私は思います。
合格に向け応援していただいた東京法経学院の先生方、事務の方々、私の妻、両親、友人、心から感謝します。
「ありがとうございました。」

 これから私は次の第一歩を踏み出します。