合格体験記「どんな状況でも全力を尽くす!」|土地家屋調査士試験|東京法経学院





土地家屋調査士 合格体験記

「どんな状況でも全力を尽くす!」

体験記


 体験記

H.Kさん(東京都)

◆数学への苦手意識

 私が土地家屋調査士の受験を志したのは,いつの頃からだったでしょうか。
本気で考え出したのは,平成11年に測量士補資格を取ってからだと思うのですが,それまでは20年余り,司法書士・土地家屋調査士の補助者として勤務していたため,周りには何らかの受験生が多く,私も司法書士の受験を続けていました。しかし,それは短期合格をめざして集中的にといったものではなく,とりあえず受験していれば,いつかは合格できるかなといった程度の気持ちでした。
調査士試験に関しては,数学に対して苦手意識が強く,測量に関してはほとんど実務経験もなく,私にとっては測量士補試験自体が非常に難しいものでした。「測量士補受験百講」(山海堂)を読んでも意味不明,勉強方法もわかりませんでした。また,東京法経学院の「測量士補合格テキスト」も購入しましたが,まだ司法書士の方が可能性が高いと感じたものでした。
平成10年,前年の調査士に受かった友だちから東京法経学院の「測量士補最短合格講座」の教材を貰ったのをきっかけに,4ヵ月をそれに集中して3〜4回繰り返して見たと思います。そのお陰で,平成11年の測量士補試験にやっと合格でき,翌年の平成12年度調査士試験に挑みましたが,結果は散々なものでした。
測量士補は何とか合格できたものの,数学と測量に対しての苦手意識は,常にありました。司法書士の受験を継続しながら,平成13年度の調査士試験は,願書は出したものの勉強不足で受験せず,平成14年度は7月に司法書士試験が済んでから1月半の勉強で受験しました。
その年は,東京法経学院の「調査士試験に必要な数学」及び「調査士合格レベル作図求積」などのビデオ講座を利用して,計算力アップに時間をかけたので,試験に手ごたえは感じられる程度にはなった気がしました。しかし,択一式科目で思うように点が取れず,法令科目の難易度を再認識させられた次第です。
それまでの実務による実績だけではなく,それなりに対策を立てた勉強が必要だと思いました。また,家業が果樹栽培であるため,7月初めから8月半ばまでは桃の出荷が最盛期で,時間が取りにくくなるといった事情もあり,これも私の克服すべき課題でした。

◆いよいよ調査士一本に

 平成15年度は,私にとって,本当にきつい年となりました。
父が春先に肝臓癌で入院,余命数ヵ月を宣告され,私自身も4月に失業,母は父に付きっ切り,私もほとんど毎日の病院通いとなり,その年は調査士一本に絞って受験することにしました。5月からは,空いている時間は近くの図書館に通って,できる限り集中しました。
前年度の合格者の奨めもあり,その年から,通信教育で東京法経学院の「土地家屋調査士実戦答練」も受講しました。
米,葡萄,桃と,それまで手伝い程度だった家業に追われ,6月末には父が亡くなり葬儀,49日と,あっという間に試験日となってしまいました。いろいろな意味で,何とか今回の試験で合格したいとの思いで受験したのですが,結局択一式37.5点,書式33.5点,総計71点で撃沈。またしても痛感させられたのは,時間不足でした。
択一式60分,建物40分で,土地に50分残したのですが,時間が足りませんでした。択一式にも時間がかかり過ぎています。
その後,妻に相談したら,なんとかなるからと失業状態のままで図書館通いを再スタート,平成16年度も実戦答練を申し込み,それを中心に勉強を進める形を取ることにしました。5月からは,「調査士書式総合演習」も受講しました。ただ12月からは,司法書士対策の意味もあり,民法の基本書,問題集を集中的に読み込みました(結果的にはこれがよかったのかもしれません)。実戦答練の開始に伴い3月からは,書式に1日の勉強時間の半分をかけ,解答速度のアップを最重点に,平成16年度の勉強に取り組みました。
夜は弱点克服のために,「調査士試験に必要な数学」及び「調査士合格レベル作図求積」を完全理解と完全暗記を目標に,試験日まで何度も見直しました。
答練のほうも,判定はAかBなのですが,とても時間内に解答することはできず,頭の回転の遅さを痛感する毎日でした。
5月に司法書士の願書を書いていると,妻に反対されて司法書士の受験は取りやめ,今回も調査士一本に絞ることに決めました。
また,自分ではある程度の自信を持って受けた5月の模試は,結果はC判定と散々でした。自分の考えの甘さを思い知らされました。改めてもっと真剣に取り組まなければと思い直し,調査士六法を中心に,調査士合格ノート及び調査士合格データベースの熟読を始めました。結構忘れていることも多く,危機感を感じながら,それと平行してもう一度前年度の答練の問題を時間を切って,どの程度の得点が取れるかやり直してみました。「不動産法律セミナー」も3年前のものから,調査士に関する記事を読み直し,練習問題はこれも時間設定をして,解答していきました。
土地に関してはできる限り多くの問題にあたり,作図・求積の正確性のアップと時間短縮を図るしかないと思いました。そのためには,労を惜しむことなく時間をかける,それが結局は早道だと思い勉強しました。
建物に関しては当然でしょうが,一通りの申請パターンは必ず覚えることが必要で,私は「調査士書式合格問題集」を基本書として使いました。
それと,それまでは勉強していなかった調査士法についても,出題の有無とは関係なく,一通りテキストを読みました。
最後には,答練でも何回かは時間内に解答できるようになり,書式も50分あれば,大体の問題は解けるようになりました。自分では多少は自信を持っていたのですが,最後の公開模試も判断を誤ってB判定となり,ショックでした。
東京法経学院の講師のK先生に「合格レベルにはある。択一式にしても書式にしても,難しいところは間違えてもかまわないが,基本的な事項を間違えると致命傷になるので,そこは絶対に間違えるな。今から新しいことをするよりも,もう一度今年度の問題をチェックして,皆の正解率が高いところを間違えている者は,どうして間違えたのか調べなおせ」といわれ,8月は答練問題の復習を中心にした勉強で終わってしまいました。
前年の試験が終わったとき,測量士補の講座をもう一度やり直そうと思っていたのが,まったくできずに終わってしまい,気持ちとしては測量士補がらみの問題が出ないようにと願いながら本試験の日を迎えてしまいました。

◆無理だと思っても

 試験日の朝,氏神様にお参りしてから,いざ試験会場へ。
択一式の初めから民法の判例問題,しかも予想外の難度で,その辺りからもう既に,頭はパニック状態になっていました。13問目にかかったときに,試験監督官が30分経過を告げ,それでさらに焦りに焦り自分では何とか40分以内を目標にしていたところが,択一式に45分もかかり,しかも10問位しか正解の自信がありません。ここ数年の傾向で,「建物は簡単にできるだろう」という読みがはずれ,結局1時間を取られてしまい,残りは45分弱。土地にできれば1時間をかけたいと考えていただけに,もう頭のなかは焦りの塊のまま土地の書式に。
問題文が例によって長い…。しかも,いきなり閉合トラバースの閉合誤差を平均法で修正…,あっ測量士補だ,涙が出そうだ…。
本当に,もう無理だと思いました。頭のなかをいろいろな思いが駆け巡ります。しかし,ここで諦められない,駄目元でも,とりあえず時間内にできるところまでやるんだと気を取り直して作図を済ませ,申請書を済ませ,座標値・求積を計算し始めたところで時間切れ。またしても,時間内に解答できませんでした。
試験場を出ても暫くは放心状態が続き,その後心配してくれていた妻に駄目だったと連絡しました。
その夜,インターネットで受験指導校の解答速報をチェックすると,択一式17問正解,民法は3問とも正解でした。13問目以降で,焦りからのミスで2問落とし,書式建物はほぼ完壁。土地も座標値・求積,それに伴う図面の辺長,町名境(見落とした)以外は,なんとかできていました。
前年と同じで,また数点に泣くのかとの思いで10月27日の合格発表を迎えました。
インターネットで法務省ホームページを見て,合格番号のなかに自分の受験番号があったときは,自信をなくしかけていただけに,本当にホッとしました。その後,合格ラインが67.5
点と知り,かなり難度が高かったんだなと思いました。
今後受験される人は,時間的にきついでしょうが,測量士補の知識を再整理されること(私はできなかったのですが,試験では痛感しました),民法にも幅広く取り組むことが必要だと思います。
それと,一番大切なのは,ありふれていますが「どんな状況でも最後まで決して諦めずに全力を尽くす」ことだと思います。自分で駄目だと思っても,諦めなければ何とかなる。本当に一秒が大切な試験ですので,頑張ってください。

 最後に,私は測量士補の受験のときから通信教育を中心に,基本書,問題集,六法と,民法以外はすべて東京法経学院並びに同出版の書籍を利用させていただきました。数学嫌いの私にとって,東京法経学院がなければ,合格はなかったと思います。本当に感謝しております。 平成17年から,即開業予定です。きついとは思いますが頑張ります。