合格体験記|土地家屋調査士と測量士補のダブル合格は可能です|土地家屋調査士試験|東京法経学院





土地家屋調査士 合格体験記

土地家屋調査士と測量士補のダブル合格は可能です

体験記

K,Yさん


 体験記

 「土地家屋調査士と測量士補のダブル合格は可能です」この文言を東京法経学院のホームページで見つけたのが平成28年の10月でした。私は全く畑違いの仕事をしていたため予備知識など全く無く、また妻子がいたため仕事を辞めるわけにもいかず何年かかけて土地家屋調査士試験合格を目指すことになるんだろうなと考えていました。なのでダブル合格は可能という文言を全く信用していませんでした。ネットで調べたところ、土地家屋調査士の独学は厳しいというものでした。そこで土地家屋調査士試験に関しては東京法経学院の11月からの通信講座および 4 月からの答練の申し込み、1 年目で土台を作り 2 年目で合格というプランを立て、測量士補試験に関しては独学で 1 年目で合格というプランを立てました。

 

 いざ勉強を始めてみると、確かに測量士補試験は過去問の繰り返しで合格できそうだと実感しました。土地家屋調査士試験については通信講座ということもあってパソコン、タブレット、スマホにそれぞれダウンロードし隙聞を見つけては講義を視聴していました。

 私は一日勉強をサボるとズルズルと何回もサボってしまう性格だったので、少ない時間でも毎日サボらず勉強を続けました。勉強の質が下がることが嫌だったので睡眠時間はあまり削りませんでした。短い時間でも集中して取り組むことで効率よく勉強することができたと思います。

 

 民法、土地、建物、土地家屋調査士法それぞれの講義の視聴を終えた段階で講義の視聴と並行してそれぞれの分野の択一の過去問を解くという勉強方法をとりました。記述式の勉強も過去問を中心に解きましたが、とりあえず択一の勉強と講義内容の知識の定着を優先させました。全ての講義の視聴を終え、択一10年分の過去問を一周したところで 2 月になっていました。ここから答練が始まる 4 月までにもう一度択一の過去問を解き、今まで疎かにしてきた記述式に手をつけました。
 記述式というのを私は侮っていました。問題文をよく理解し、登記申請書の雛形を覚え、座標計算をし、作図を正確に書く。さらには、論述問題まであり正直ここで諦めかけました。ただ、ここで諦めたらお金がもったいない、時間がもったいない、子供に顔向けできないと考え答練が始まるまでに東京法経学院から送られてきた記述式提出課題の見直しと過去問の勉強をしました。

 

 最初の答練の結果はA判定でした。私はここで先生方の答練の結果に一喜一憂するなという忠告を忘れ浮かれてしまいました。このまま勉強していれば合格できる、よしこの勢いで 1 年で合格してしまおうと考えてしまい返却された答案用紙の見直しをしませんでした。すると答練の結果はAからBになり、順位もどんどん落ちていきました。私は 5 回目の答練を受けた時にまずいと思い今までの答案用紙の見直しを初めてしました。ここで初めて毎回座標計算を間違えていて、登記申請用紙も目的や申請人などおおまかなところは正解できていても登記原因など細かなところでのミスがあることに気づきました。
 私は答練の結果で浮かれることを捨て、ミスした箇所や理解が足りていないと思われるところを重点的に勉強することにしました。まず座標計算のミスは致命的だと考え択一や作図の勉強を後回しにして計算問題の過去問を中心に答練の問題も活用し延々と解き続けました。すると、答練で座標計算のミスが減り、逆に得意分野だと思えるようになりました。

 次に登記原因など細かなミスについては土地、建物それぞれで一冊ノートを作り間違えた箇所を書き写し赤ペンで正解を書き加えるという作業をしました。時間が空いた時や答練前などにノートを読み直すと理解が深まり答練でのミスは減っていきました。


 ここで本試験に向けて問題を解く順番と時間配分を考えました。座標値の算出を中心に考え択一30分→建物50分→土地60分→見直し10分でいくことに決めました。私は講義を通信で受講していたため答練会場で知り合いもおらず孤独に勉強をしていたため答練の結果に一喜一憂することはやめていましたが、判定と順位をモチベーションに変えることにしました。順位が上がることは素直に嬉しかったですし順位を落とさないように日々の勉強を頑張ることができました。
 6 月あたりになると記述式は安定した得点を取ることができていましたが択一の成蹟が伸びていないことが気になりました。そこで復習として通信講座を1.2から1.4倍速で改めて視聴することにしました。結果的にこれをしたことで答練の択一の成績が飛躍的に伸びることはありませんでしたが自分の中で理解が深まり、択一だけでなく記述式の論述問題の正答率が上がりました。ここまでくると一年で合格するんだと強く思うことができやる気が上がっていきました。

 

 そして最後の全国模試をA判定の上位で終えることで自信をつけることができ今年合格しなければいけないと思えるようになりました。全国模試から本試験まで 1 ヶ月空いたことでモチベーションを保つのが大変でした。私は合格した時と不合格した時の両方の未来を考え、合格すれば未来が広がる。不合格の時はまた一年勉強しなければならない、と自分を奮い立たせました。また、単発の講義を受けることでモチベーションを維持しました。

 

 本試験当日は会場が異様な空気で心臓バクバクでした。ミスを書き留めたノートを見て気持ちを落ち着かせようとしましたが頭に入ってこなかったので一度トイレに行き、あとは会場の様子を伺っていました。みなさん目に見えて緊張されていたのでその様子を見ることで自分は落ち着くことができました。
 択一を25分で終えることができたので余裕を持って記述式に取り掛かることができました。一番気にしていた座標計算も講義でやったことのある計算だったので焦らずに解くことができました。全てを解き終えて時計を見るとまだ20分時間が余っていたので見直しをしっかりすることができました。


 結果、細かなミスはありましたが、なんとか合格することができました。

 もし不合格でもう一年勉強をしなければいけなかったかもしれないと思うとゾッとします。自分の中ではそれぐらい勉強をしました。家庭の時間を勉強にさいたことで家族に迷惑もかけましたので家族には本当に感謝しています。また、通信講座を受講したので講師の先生と話すことはあまりありませんでしたが、講師の先生にも感謝でいっぱいです。本当にありがとうございました。

 「土地家屋調査土と測量士補のダブル合格は可能です」この言葉に嘘はありませんでした。自分を信じて諦めずに勉強を続けることで合格への可能性は確実に上がります。さらに合格することで未来が広がります。未来を信じて、自分を信じて頑張ってください。