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土地家屋調査士を目指す人が「測量士補」資格を取得すべき理由


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土地家屋調査士を目指す前に、「測量士補」の資格を取得する方が多いです。理由は明確で、測量士補の資格は、土地家屋調査士の資格取得に役立ちます。今回は、土地家屋調査士を目指す方のために、測量士補取得のメリットをご紹介します。

 
 

土地家屋調査士の試験について

土地家屋調査士の試験は、「午前の部」と「午後の部」に別れています。「午前の部」は2時間、「午後の部」は3時間です。午前の部の試験内容は、平面測量10問(択一)と作図1問、口述15分。午後の部は、不動産登記法や民法など20問(択一)、記述式2問です。筆記試験で合格すると、15分ほどの口述試験があります。

1日に5時間の試験を受けるのは体力が必要ですし、集中力も途切れやすくなってしまいます。計5時間の試験を突破しなければ資格を取得することができない、というのは難易度が高く感じますよね。特に時間がない社会人にとってハードルが高く、中には試験突破の自信がないからと早々に取得を諦めてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ある条件を満たすことで、試験を大幅にカットできます。

土地家屋調査士試験の免除制度について


テーブルの上に広げたメモに書き込む男性

土地家屋調査士の試験は、特定の資格を所有している場合、午前の部の試験が免除されます。特定の資格は、「測量士」「測量士補」「一級建築士」「二級建築士」があります。

「午前の部の筆記試験合格者と同等の知識や技能を有する者として、法務大臣に認定された者」も免除対象となりますが、定義が明確な資格取得のほうが確実ですし、目指しやすいです。

測量士や建築士など免除される資格のなかでも、測量士補は比較的取得しやすいので、土地家屋調査士のために受けるという方も少なくありません。

資格試験を2つ受けるのは、手間がかかるように思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、測量士補資格を取得するための勉強は、土地家屋調査士の試験内容に比較的近いので、試験のために多くの時間をとられてしまうということはありません。土地家屋調査士の試験勉強の一環として考えてよいかもしれません。

また、土地家屋調査士を目指す方は、働きながら勉強することが多いので、日程が別の2種類の資格試験のほうが時間のやりくりもつけやすいでしょう。
気になる方は、一度測量士補試験について資料を請求して確認してください。測量士補の試験は毎年5月中旬から下旬の日曜日に実施されますが、試験の申請期間は1月上旬から下旬のため、来年の5月に試験を考えている方は、早めに資料請求をすることをおすすめします。

コラムの運営会社

東京法経学院

株式会社東京法経学院は10年以上にわたり、土地家屋調査士・測量士補・司法書士・行政書士など、法律系国家資格取得の受験指導を行ってきました。
通学・通信講座の提供だけではなく、受験対策用書籍の企画や販売、企業・団体の社員研修もサービス提供しています。