
司法書士試験は「午前の部」と「午後の部」に分かれて実施されます。「科目が違うことは知っているものの、どのように対策を変えればよいのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。
午前と午後では、試験時間や出題科目だけでなく、記述式の有無や時間の使い方も異なります。それぞれの特徴を理解し、本番を想定した対策を進めましょう。
司法書士試験の午前・午後は何が違う?
午前の部は2時間で多肢択一式35問、午後の部は3時間で多肢択一式35問と記述式2問が出題されます。
午後は同じ時間内に異なる形式の問題を処理するため、午前以上に時間配分が重要です。
| 項目 | 午前の部 | 午後の部 |
| 試験時間 | 9時30分~11時30分(2時間) | 13時~16時(3時間) |
| 出題形式 | 多肢択一式 | 多肢択一式・記述式 |
| 問題数 | 択一式35問 | 択一式35問・記述式2問 |
| 出題科目 | 憲法、民法、刑法、商法・会社法 | 民事訴訟法、民事執行法、民事保全法、司法書士法、供託法、不動産登記法、商業登記法 |
午前の部は正確さと判断の速さを高めよう
午前の部はすべて択一式ですが、120分で35問を解くため、1問あたりに使える時間は平均約3分25秒です。知識があっても、一つの問題に迷い続けると見直しの時間がなくなります。
演習では、問題文から論点を素早く特定し、判断できない問題は印を付けて後回しにする練習を取り入れましょう。最初の90~100分で一通り解答し、残り時間を保留した問題やマークの確認に使う方法もあります。
また、正誤だけでなく解答時間も記録すると、「知識が不足していた問題」と「知識はあったものの判断に時間がかかった問題」を分けて復習できます。
特に出題数の多い民法と商法・会社法では、条文や判例の知識を正確に引き出せる状態を目指しましょう。
午後の部は択一式と記述式を並行して対策しよう

午後の部では、択一式35問に加えて、不動産登記法と商業登記法の記述式が各1問出題されます。令和6年度以降、記述式は2問で140点満点となっており、択一式だけに偏らない対策が必要です。
時間配分の一例として、択一式を60~70分、記述式を各50~55分で解き、残りを見直しに使う方法があります。ただし、適した配分は得意分野や解く順番によって異なるため、年度別過去問や模試を3時間通して解き、自分に合う配分を決めましょう。
記述式の演習では、単に答案を書くのではなく、次の処理手順を固定することが大切です。
<ポイント>
・問題文や注意事項を確認する
・別紙や登記記録の情報を整理する
・申請すべき登記や添付情報を判断する
・答案を作成し、抜けや転記ミスを確認する
毎回同じ順番で処理すれば、本番でも落ち着いて答案を作成しやすくなります。
午前・午後それぞれの特徴に合わせて対策しよう
午前の部では、幅広い法律知識を正確かつ素早く引き出す力が求められます。一方、午後の部では、択一式を効率よく処理しながら、記述式の答案を完成させる力が必要です。
科目別の学習だけでなく、午前は2時間、午後は3時間を通して解く演習も取り入れましょう。
試験形式に合わせて解答の順番と時間配分を固めておくことが、本番で実力を発揮するためのポイントです。
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