合格体験記|最後まで自分を信じる|土地家屋調査士試験|東京法経学院





土地家屋調査士 合格体験記

最後まで自分を信じる

体験記

岩井 佑介さん


体験記

 私が土地家屋調査士の資格取得を目指そうと思ったきっかけは、測量業界に長年従事している義父からの「土地家屋調査士という資格を勉強してみないか?資格を取ればサラリーマンのような定年はないので長く働けるぞ。」という言葉だった。
 私自身、このままサラリーマン生活で定年を迎えた後の生活はどうなるのか不安を感じていた時期でもあったので、突然ではあったが義父の言葉を真剣に受け止め考えてみることにした。まず土地家屋調査士とはどのような仕事をするのか。試験の難易度はどのくらいなのか。義父の会社に勤務する土地家屋調査士の方の話を聞いたりしているうちに自分も挑戦してみたいと強く思うようになった。


 まずはどういった学習方法を行うのが良いのか考えてみた。私には家族もいたので働きながら一番良い形で土地家調査士の勉強することができる方法を模索していた。そんな中、義父から測量士補の資格を先に取得すれば土地家屋調査士の午前の試験が免除になるため、まずは測量士補の資格から挑戦してみたらどうかと言われた。この業界は初めての私は義父の助言通り、測量士補の試験を先に受けることに決めた。試験日がいつか調べてみると受験の申込日が1 週間後に迫っていたので慌てて申し込みをした。測量士補の勉強は通信教育の講座で進めた。毎日 3 時間は必ず勉強し、無事 1 回目で測量士補の試験に合格できた。


 そのまま、同じ通信教育で土地家屋調査士の通信講座を受け、2017年の土地家屋調査士試験合格に向けて学習を始めた。具体的には平日は仕事から帰宅後、テキストの読み込みから初め、Webでのワンポイント講義動画を閲覧しポイント学習を行った。土日は 4 時間ほどの学習時間を確保し、記述式の勉強を行った。
 しかし、業界初学者の私は専門的な言葉の意味が分からない点が多くあり、測量士補の時のようには勉強が進まなかった。また、通信教育はリアルタイムで質問もできないため、理解ができないまま学習を進めないといけない点があり辛く感じた。その上、六法や択一式と記述式の問題集の用意をしていなかったため、ただテキストだけを読み進めていくだけの学習になってしまっていた。知識の定着が難しい学習方法に私は行き詰り、日に日に不安を感じるようになった。

 

 そこで思い切って、通信講座での学習をやめ、2016年末に会社近くの某予備校でのWebサテライト講座に申し込み、仕事終わりに通学し、約 2時間パソコンで講義を閲覧しながらの学習を始めた。私は、初学者向けの講座を受講した。
 択一式対策講義はテキスト通りに講義が進み、講座が終わると確認テストが用意されていてその後はWebで回答を行うため、点数がすぐにわかり理解度の定着度合を図ることができた。だが、記述式対策講座はテキスト掲載の講義を閲覧した後に自分で添削課題の問題を解き提出してから添削をしてもらうという方法だった。この方法は普通なのかもしれない。しかし、添削結果が返送されるまで 2 週間もかかったのだ。そのため、復習が 2 週間後にしかできず、記述式の学習ペースがとんでもなく遅いという事態に陥ってしまった。
 もっとも、通信教育は記述式対策講座の場合、添削課題を解いて、それを指導部に送り、添削をして返送してもらう点は変わらないのであろうが、まさか答案が返ってくるのに 2 週間もかかるとは思ってもみなかったのだ。また、返ってきた答案を確認して、添削してもらった点に対して疑問や質問があっても別途、サテライト校の担当者を経由してしかできず、その返答をもらうのに更に 1 週間ほどかかってしまうという悪循環が生じたのである。そんな学習を続けていると、学習の成果もなかなか上がらず、ストレスを感じ始めてしまい、学習のモチベーションも下がってしまっていったのである。


 その後の答練の講義に入った時も、択一式はWebの画面上で解答を行い、記述式は机上で実施するという流れだったので、制限時間の 2時間30分でやりきるというやり方では到底できず、 3 時間以上かけて問題を解いて、解説講義の動画を閲覧して復習するという、実のない学習を行ってしまった結果、2017年の本試験は択一式の足切りで不合格。無駄なお金を費やしただけであった。振り返ってみると、最初に某予備校に申し込みに行った時に、私に説明をしてくれた担当者は、サテライトでも通学と同じような環境で学習をしてもらえるような態勢を整えておりますと、いい事ばかり説明されて、その言葉を真に受けてしまった私が愚かであった。

 

 本試験後、不合格確実な手ごたえだったので、翌年の試験に向け自分に合った学習方法はやはり通学だと思い、通学で学習できる予備校を探していたところ、東京法経学院を見つけ、しかも早期割引もあり、学費もリーズナブルで受講できるという点が自分のニーズにすべてマッチしたので、迷わず申し込みを行い、択一式の対策は通信学習、答練は通学での学習を選択して、自分のライフスタイルにも合わせて学習時間を確保して学習をすることとした。
 学習時間を確保するため、私は思い切って残業がなく、自宅から 1 時間以内で通勤の出来る職場を見つけ、そこに転職をすることとした。そこまでやらないとこの資格試験に合格することは困難だと感じたからである。もちろん、家族には迷惑をかけることとなってしまったのだが、家族も理解をしてくれて、全力で私に協力をしてくれたので、感謝しかない。


 さて、東京法経学院の講座での学習だが、通信講座は講義内でテキストの問題を解きながら解説をしていくという内容だったのだが、この方式が自分にとても合っていて、知識の定着が非常に速かった。さらにその講義に対する確認テスト問題もついていたので、講義終了後にすぐに問題を解くことで、知識の定着スピードを加速していってくれたのである。復習も同じやり方でやりつつ、繰り返し解くことで間違えなくなった問題は、アウトプット学習に切り替え、根拠条文を探したりしてさらなる知識の定着を図っていく学習を進め、平日は 2 時間、土日休日は最低でも 6 時間程度は学習するようにして進めていった。

 また、前年までの失敗を踏まえ、六法、択一式問題集を購入し、テキスト内で出てくる条文はくまなく確認を行い、確認テストの択一式問題集と合わせて、自身で購入した一問一答問題集を並行して解いて学習を進めていった。

 

 答練は土曜日に通学で受講していたのだが、これは土曜日に答練を受講することで、日曜日に土曜日に学んだことを復習するためである。私の仕事は測量業ではなかったため、土日祝は完全に休みであった。なので、測量業にありがちな、境界確認のための印鑑をもらいに行くために土曜日に仕事に出なければならないという状況には陥る心配はなかったので、その点は他の受験生よりも学習面では有利だったのではないかと感じている。
 しかし、通学での学習は自分には合っていたのだが、自宅から校舎のある市ヶ谷まで、片道2 時間かけて通学をしていたので、土曜日だけのこととはいえ、回数を重ねていく上で疲れはどうしても蓄積してしまい、2018年の夏ごろに中バテして少し学習をおろそかにしてしまう時期が出てしまった。成績はというと、C〜B判定をうろうろする程度のレベルであったので、もっと気を引き締めてやるべきだったのだが、性格上、追い込むことが苦手なタイプなのか、焦ることは全くなかったので、直前に追い込めば何とかなるだろうと甘い考えを持ってしまったのである。言い訳になってしまうが、2017年の学習があまりにもいけていなかったため、それと比較してしまうと2018年の学習は非常に出来が違うと勘違いしてしまったのだ。例え今がC〜B判定でも、このペースで学習を進めていけば、最終的にはA判定まで上げられるだろうと思い込んでしまったのである。
 実際は答練や直前模試で成績処理をしてくれるものではA判定を取ることはできなかった。ここでやっと焦りが出て、2018年に受講した答練の問題を全てやり直し、同じ間違いをした箇所は徹底的に復習をして再度同じ間違いをしないような学習を進めていき、過去問もきっちり10年分は解いていざ2019年度の本試験に臨んだ。

 結果は、74.5点で不合格。択一式42.5点、記述式32点。記述式の足切りであった。不合格の原因は、土地の座標計算で電卓の打ち間違いがあり、それが分かった時は試験終了10分前であった。再計算しなおしたのだが、作図の途中で時間切れとなってしまった。これは直前 1 か月間の学習で、 2 時間30分で問題をきっちり終わらして、見直しまでするためのトレーニングができていなかったことが原因だった。時間は計測して問題は解いていたのだが、一度やったことのある問題だったので、もちろん時間内には終わるのが当たり前で、さらに一歩進んで、例えば 2 時間15分で終わらせて、15分は見直しに充てる時間が確保できるようなトレーニングが必要だったのだ。

 正直なところ、2018年はかなり自信を持って本試験に臨んだので、不合格だったのはショックだったが、本試験終了直後に失敗したことで不合格の可能性がぐっと高まったという認識は持っていた。そのため2019年の合格に向けた再始動をすぐに取るようにして、改めて東京法経学院の講座でお世話になることとした。

 

 2019年は学習時間の確保は2018年と同等として、問題を解く数と制限時間内に見直しまで確実に行うことを目標として、ひたすら問題を解きまくった。過去問は25年分、各年度 2 回ずつ解き、答練は2018年度の分と2019年度の分をそれぞれ 3 回ずつ解き、制限時間内に終わらなかった問題は、どのような問題を解くのに時間がかかっているのかを分析し、解説を徹底的に読み込んで、その後すぐに問題を解きなおして、改めて時間内に終わらせることができるかを繰り返し試していた。その成果はすぐに表れてきたのだが、ケアレスミスも多くなり、成績に伸び悩む時期もあった。

 しかし、2018年ほどの油断もおごりもなく、自分に努力が足りないだけと言い聞かせ、正確性を求めた学習も織り交ぜて問題を解くようにした。具体的には制限時間を 2 時間30分と、本試験通りの設定に見直し、時間内に見直しを都度行いながら問題を解いたり、今まで通りまず問題を一気に解いて、残った時間で見直しをしたり、色々なやり方を試して自分に一番合った問題の解き方を探っていき、本試験直前には解いた問題のほとんどが 9 割以上得点できる状況までレベルアップできていた。

 

 そして、2019年の本試験当日、試験会場には30分前に入り、試験開始直後、 1 回大きく深呼吸してから解答をはじめ、択一式問題の問19で少し面食らって時間をかけてしまったが、 2 時間30分できちんと見直しまで含めて解答ができ、確実に合格ラインには到達しているだろうという手ごたえを持って、筆記試験を無事終えることができた。結果は84点で見事合格。答練でA判定を取っていた時の平均点が85点程度だったので、答練で出していた実力をそのまま本試験でも出せた結果となった。

 

 合格まで足かけ 3 年。長いようで短かった気もする。後進の方々に私からアドバイスができることは、

@自分のやりたいことはぐっと我慢する。
A一度決めたことは最後までやりきる。
B早寝早起きを心がけ、規則正しい生活をする。
C直前 1 週間は詰め込みすぎない。
D最後まで自分を信じる。です。

 この拙い体験記が少しでも土地家屋調査士の資格取得を目指す方々のお役に立てることを切に願います。