合格体験記|なるべく早く弱点対策の徹底を|土地家屋調査士試験|東京法経学院





土地家屋調査士 合格体験記

なるべく早く弱点対策の徹底を

体験記

山根 毅さん


 体験記

 合格は4回目の試験です。最初の2回については,ユーキャンさんの通信講座による座学のみで試験対策を行っておりました。
 私の性格等を顧みて,択一,書式とも限界を感じ,3回目の対策からは東京法経学院さんにお世話になりました。
 この後の文中で,3回目=東京法経学院さんの講座を受けて1年目→『1年目』。4回目=講座を受けて2年目→『2年目』として説明させていただきます。
 仕事は,この資格に挑戦してから合格するまでずっと同じフルタイムの正社員です。ICT関係の仕事です。
 1年目にインプットのやり直しのため,『新・最短合格講座』を受講しました。DVDからmp3に変換し,タブレットで1.5倍速前後で再生して受講しました。
 会社以外であれば場所を選ばず受講できるので,非常に助かりました。テキストも要点がまとめられ,それを講義で補足説明していただく事でこれまでの漠然とした理解を明確にする事ができました。
 その後,『合格直結答練』と『直前ファイナル』を受講し,試験に臨みました。ベストセレクト答練ではあまり点がとれませんでしたが,実戦答練の頃には時々上位者で名前が載るようになり,モチベーションも上がりました。
 2年目については後述しますが,自分の足りない所を客観的に見て(あと経済的な事も考え),『総合模試答練 2015(DL)』だけを受講して試験に臨みました。
 1年目,やれることはやったという気持で臨んだ試験では,記述が8割程度の出来(ただし,予定時間オーバー)。書式は,建物であまり力を入れていなかった共有部分の出題で動揺。土地では,所有者の特定にてこずり,さらに,基準点の計算ミスを,最後に作図の段階で気づき,パニック。いずれも中途半端な点しか取れず終了でした。
 試験後,やれることはやったという気持ちで臨んだものの,やれてなかったことって何?と自問しました。昨年の同じ時点では,何が足りないのかほとんど判断できない状況でしたが,この1年講座を通して体系的に学習できたおかげで,ある程度は客観的に自分で判断できるようになりました。
●択一… 答練等で5択問題はやりこんだが,各テーマで関連する条文への網羅性・深掘が足りていない。
●書式… 答練のパターンは覚えたものの,身についている申請書の書式パターンの絶対数が少ない。特に建物。
 これらのことから,択一用の学習資料としていろいろ検討した結果,『新調査士 合格データベース』に絞り,これをマスターすることにしました。関連条文に対して過去問の絶対数が多いものは頻出分野と判断でき,問題数も多いので,しつこいくらい似たような問題を何度か解答することになります。20代のころの記憶力が期待できないので(笑),これは逆によかったです。
 解説には関連条文が載り,解説も詳しいため,条文に対する知識の定着が図れました。
 2度目までは全問題をやり,正解かつ説明までちゃんとできた項目は○。正解したけれども説明が明確に出来なかったものは△,不正解には×をつけ,自分の弱点のあぶり出しを行いました。
 3回目からは,これまで△と×がついた項目をやっていくようにしました。○になれば次の回は対象外として,結局数回廻しました。
 試験前には,これまで1度でも○以外がついた項目についてやり直し,取りこぼしが無いようにしました。択一の準備としては,この学習と,前年度の実戦答練及び今年受けた総合模試答練の復習だけを行いました。
 書式については,1年目でやりきれてなかった『調査士書式攻略ノート』が気になっていました。まずは丁寧にこれをすべてこなしてから足りなければ他を…と考え,1問1問に取組みました。
 結果,特に建物・区分建物については,身についていなかったパターンがぽろぽろ出てきて…。
 はい,これを自分の書式のベースとする事が決まりました。後は,昨年,今年の答練を復習し,プラスアルファにしていきました。
 内堀先生のマーキング方法を踏襲して練習しましたので,答練の問題を解く時は原文のコピーを焼き,そこにマークしながら取り組むようにしていました。
 最後の『総合模試答練 2015(DL)』に取り組む前までに基本パターンすべてを習得することを目標とし,その答練でそれなりの結果を出すことが出来たので,やりきった感を持って本試験に臨むことができました。
 本試験時,最初にやった建物の問題で,床面積計算をミスり,そのフォローをしたため,建物図面を諦めざるをえない状況となり,パニックになりかけましたが,これまでやりきったという強い気持ちを拠り所に,土地で盛り返すことが出来ました。
 ちなみに,東京法経学院さんの調査士答練の添削で時々いただけたお褒めの言葉は,1人で学習を続けていた私にとっては大きな励みになりました。ありがとうございます。
 先ほども言いましたが,若い頃のような記憶力を期待出来ない事を認識していましたので,弱点を見つけ,繰り返して定着させる作戦に徹しました。合格できた今,その作戦は正解だったと感じています。
 学習方法に迷われている方は,一刻も早く『新・最短合格講座』等のインプット講座を受講し,土地家屋調査士試験全体の基本知識を習得したうえで,ベストセレクト答練やご紹介させていただいた資料などを用いてご自分の欠点を認識し,それに応じた対策をしっかり採れる状況に早くすることをお勧めします。
 最後に,学習環境についてご紹介させていただきます。
 平日は,昼休みの間の30分を喫茶店で勉強し,退社後に1〜3時間程度を主に学習施設を利用して勉強するという生活を2年間続けました。アフターファイブは諦めました。が,利用していた学習施設の環境・雰囲気が良く,そこでの学習が苦ではなかったのは幸いでした。同世代の大人たちが,真剣に勉強している空間にいれば刺激を受け,サボれません(笑)。私は,だいぶこの学習施設の場の力に背中を押してもらったと感じています。もしDL講座を受講し,お1人で勉強されている方は,多少お金はかかると思いますが,ご近所にこのような施設があれば積極的に利用される事をお勧めします。

 私の体験記など,多くの合格者の一例に過ぎませんが,1人でも,2人でも,参考になる点があると思って頂ける人がいれば幸いです。