令和3年度 土地家屋調査士筆記試験の解答のポイント等及び合格ラインの予想|東京法経学院





令和3年度 土地家屋調査士筆記試験(午後の部)

令和3年度 土地家屋調査士筆記試験の
 解答のポイント等及び合格ラインの予想

本年度の択一式問題の印象本年度の記述式問題の印象2022年度 土地家屋調査士 合格講座パックプラン

 本試験を受験された皆様お疲れさまでございました。本学院専任講師による令和3年度土地家屋調査士筆記試験の講評です。→ 解答速報 とあわせてご活用ください。


本年度の択一式問題の印象

本年度の択一式問題の印象

東京法経学院専任講師 内堀博夫

 

 本年度の択一式問題の出題科目と出題数は、例年どおりである。民法については、第3問のイの記述とオの記述がハイレベルであった。イの記述は、相続人が二重に相続上の地位を有する場合の相続分の割合について問うものであるが、これは、民法の問題というよりも不動産登記実務の取扱いについての問題といってよいであろう。オの記述は、特定財産承継遺言の法的な性質についての問題であったが、深い学習が必要であった。不動産登記法と土地家屋調査士法については未出の記述(アからオまでの肢)が多かったという印象が強い。単に既出の問題を参考にして作問をするのではなく、六法を使い、法令と先例を素材として自らの表現でオリジナリティ―に富んだ作問をしており、試験委員のレベルの高さがうかがわれる。土地家屋調査士試験は難関資格であり、過去問の正誤を覚えただけでは高得点は望めない(過去問題集は正誤を覚えるために使うものではなく、法令理解の一助とするものである。)。高得点を取るためには、内容が充実したテキストと六法を使った講義を受けて法令を正確に理解した上で、答練による豊富な演習量をこなすことが必要であるし、そのように努力をした受験生が合格者の大半を占めているのが現実である。近年は、ネット上で情報が氾濫しており、安直な方法に惹かれてしまう初学者がいることを憂える。
 合否を分けることとなる問題(ハイレベルな記述が含まれている問題)は、第3問(相続)、第4問(電子申請)、第7問(登記完了証)、第10問(地目)、第15問(建物の表題部の変更又は更正の登記)、第16問(建物の分割又は合併の登記)、第19問(筆界特定)、第20問(調査士又は調査士法人)の8問であるが、本試験当日に発表した難易度は、記述内容に関するものであり、組合せ形式の問題における正解番号の選びやすさを表すものではない。本年度は、合格者の多くが18問以上の得点になり、記述式問題が高得点であれば、16問又は17問の得点でも合格ラインを超えてくると予想する。


本年度の記述式問題の印象

本年度の記述式問題の印象

東京法経学院専任講師 山井由典

 

 令和3年度の記述式問題の出題科目と出題数は、土地が1問、建物が1問の計2問である。この点については、例年とまったく同様であり何ら変更はない。
 土地の問題は,被相続人名義の1筆の土地を、共同相続人の3名が遺産分割協議により,3区画に分割した部分をそれぞれ取得したために申請する土地の分筆の登記の申請書及び地積測量図の作成に関する問題である。申請すべき内容(登記の目的)こそ特段悩まなかったと考えられるが、相続人1人で申請するとあるから,代位によって申請すべきである。問題では,他の相続人が登記手続に協力しないなどの事情は明らかにされていないが,本来、土地の分筆の登記の申請は、共有物に関する変更行為に該当するため、相続人全員で申請しなければならないからである。代位原因は、遺産分割協議が成立した日をもって,「年月日遺産分割の所有権移転(持分移転)登記請求権」と記載することとなる。文書問題に関しては、地図に準ずる図面の基本的な理解が問われた。補充すべき語句は、不動産登記法と不動産登記規則の条文に常日頃から確認されている受験生であれば、容易に解答することができたものと思われる。座標計算は、観測点計算(距離と方向角を用いるもの)が1点,三角形の性質を利用するものが1点,交点計算が2点の合計4点であり,また,求積する土地の個数も3個であり,昨年よりは,計算量が増えた印象である。
 建物の問題は、建物の区分の登記の申請書及び建物図面等の作成に関するするものであった。建物の区分の登記は,平成27年度の出題以来6年ぶりであるが,そろそろ出題されてもおかしくないと予想されていたところである。文章問題は、建物の区分の登記の結果、区分建物となった建物を更に別個の建物とする登記手続(いわゆる再区分〜区分建物区分登記)の概要に関するものである。この場合の敷地権の割合は,規約で別段の定めをしない限り,法定割合となるから,再区分後の各区分建物の床面積を按分計算して求める必要がある。
 今年の記述式の足切点は、昨年の30.0点よりも若干上昇すると予想する。そして合格圏内に入るためには、35.0点(70%)以上の得点が欲しいところである。


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