勉強法

他人と比べて落ち込む……資格勉強で“自己否定”しそうなときの対処法


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SNSなどで他人との繋がりが容易に実現する現代では、知りたい情報を共有でき良い刺激を受けることができる一方で、「他人の進捗」の情報が入り過ぎて気になり資格勉強に悪影響となるケースもあります。

他人と自分とを比較して落ち込んでしまい、中には「自己否定」に陥ってしまう方もいるようです。
今回は、他人との力の差に劣等感を抱いてしまう方に向けて、負のループから抜け出す方法や、メンタル面でやさしい勉強環境を作る方法についてご紹介いたします。

比較思考の負のループから抜ける方法

アドラー心理学では、人間には「人より優れた存在でありたい」という欲求があり、それが満たされない時に劣等感が生じるそうです。
つまり、劣等感は人間にとって自然な感情で、人は劣等感を感じることで自分の能力を高めたいと努力することができるといいます。

しかし、その劣等感が強くなり過ぎてしまうと「どうせ無理だ」と負の気持ちが起こり、物事に取り組むことを諦めてしまいます。つまり、負のループから抜け出すためには、「どうせ無理だ」という無気力な感情を減らし、「少し頑張れば出来そうだ」という気持ちをいかに持てるかが重要となります。

「過去の自分とだけ比べる」ための記録術

他人と比較する場合、他人の優れた能力ばかりが目に入ってしまいがちで、その優れた能力を身に付けるためにその人が行った努力については見過ごされ知る術もないでしょう。
その人にどうやったら勝てるかばかりを考えていると、疲れてしまい本来の自分の目的を見失ってしまうこともあるかもしれません。

そんなときは、「過去の自分とだけ比べる」ことを意識してみましょう。
たとえば、次のようなことです。
・先月迄の自分は、資格勉強を1日5ページしか進めることができなかったけど、今月は1日7ページのペースで進められている。
・前回の模試では5割しか正解できなかったが、今回は6割まで正解できるようになった。

他人と比べるのをやめ、過去の自分とだけ比べることで、過度な劣等感を抱いてしまうことを回避できます。
過去の自分に勝てた、つまり自分が成長できたと実感できるために、勉強の記録を付けておくとよいでしょう。

メンタルの視点から“やさしい勉強環境”を作る工夫

同じ試験に挑戦する同志ではなく、別の目標に向かって努力をしている人なら、比較的劣等感を抱くことなく、他人から良い刺激を受けることができます。

特に、家族などいつも自分の見方でいてくれる身近な存在の人が、コツコツと続けている努力に目を向けてみましょう。決して自分の競合相手とはならない人の地道な努力を意識することで、勇気をもらったり、頑張ろうという良い刺激を受けることがあります。


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劣等感を抱いてしまうことが資格勉強にマイナスに働く場合、SNSからの情報から一旦離れる事も考えてみましょう。
自分とは別の分野で努力をしている身近な人の存在を意識することで、自分のメンタルにとってやさしい勉強環境を作ることができるかもしれません。

コラムの運営会社

東京法経学院

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