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脳科学に基づく「効果的な勉強法」とは?


脳科学に基づく「効果的な勉強法」とは?

資格取得のための勉強というのは範囲が広く、覚えることも多いので時間がかかります。
人それぞれ勉強に割ける時間には限りがありますから、できるだけ効率的に学習したいものですね。
脳科学の分野では、脳が新しいことを学習する仕組みには多くの人に共通するポイントがあるということが分かっています。
今回は脳科学の研究によって認められた「学習効果が高まる勉強法」をご紹介します。

脳科学で効果が認められた勉強法

図表や動画によって効率的に視覚的情報を取り入れる

視覚からの情報の処理には脳の力のおよそ半分が割かれています。
その分、視覚は他の感覚に比べて情報の吸収力に優れているのです。
視覚を効率的に利用して学習するためには、テキストを読み込むといった文字による認識よりも、色分けされた図や表、さらには動画やフラッシュカードといった視覚にインパクトがあるツールを活用するのが効果的です。

全体像から理解する

私たちの脳は、新しく覚えることの細部よりも全体像に注意を向ける傾向があります。
このため、まず学習範囲の全体像を大まかにつかんでから細かい点を一つずつ学習していくのが効果的です。
細部を記憶するときにも、学習範囲の全体像をまとめたメモや図表を手元に置くなどして、今学んでいることが全体の中でのどのような位置付けにあるのか確認すると良いでしょう。

学習したことを誰かに教える

ある脳科学分野の研究によると、人は自分が学習したことを誰かに教えなければならないと思うと、無意識のうちに情報の吸収力が高くなるという結果が出ています。
学んだことを頭の中できちんと整理し、重要なポイントを見極めて記憶できるのです。
具体的には、自分が学習したことを実際に知り合いに教えてみたり、誰かに伝えるつもりでノートに書きだしてみたりすることで学習効果が高まると言えます。

脳科学によれば、睡眠が重要なポイント


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「寝る間を惜しんで勉強」しても効果は低い

記憶と睡眠には密接な関係があることが、複数の研究から明らかになっています。
試験が近づくと睡眠時間を削って勉強時間を確保しようとする方もいますが、睡眠不足は学習効率を極端に低下させます。
睡眠が足りていないことで、新しい情報を記憶するための脳の力が40%近く低下するという研究結果もあるのです。
むしろ新しいことを覚えた後に良質な睡眠をとれば、記憶の定着力が高まるというデータもあります。
どうしても覚えたい重要なポイントを就寝前に学習して、目が覚めてから記憶していることを確認する、という手法も効果的です。

学生であれ社会人であれ、日々の授業や仕事に追われて資格取得の勉強に割ける時間はあまり多くないものです。
貴重な勉強時間を効率的に活用するために、図表の活用や全体像を意識すること、睡眠を十分にとるなど、脳科学に基づく勉強法を活用してみてはいかがでしょうか。

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東京法経学院

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