有言実行を約束し,生涯生徒のつもりで!|合格体験記|行政書士試験|東京法経学院





行政書士 合格体験記

有言実行を約束し,生涯生徒のつもりで!

体験記

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◆宅建合格をきっかけに

 私が,行政書士試験に挑戦することになった理由からお話します。それは,宅地建物取引主任者の受験がきっかけでした。
私の後輩にある日,突然,宅建資格指導教室を開催するので,是非,先輩にも生徒になって欲しいと言われたのが始まりでした。後でわかったことですが,彼は一級建築士の資格を持っていて,その資格を活かす仕事をしていましたが,折からの不況による仕事の激減で安定した収入を得ることができなくなったようです。そこで,需要の多い宅建資格指導教室を考えたとのことでした。
私は,学生時代以来40年近く勉強らしい勉強はしたことはありませんでしたが,後輩の頼みでもあり,また,多くの若者と一緒に勉強しているうちに,だんだん刺激を受けるようになりました。指導も良く,週2回の通学講義を半年間欠席することなくがんばり抜き,宅建試験に1回で合格することができました。これが平成11年のことです。

◆社員に檄を飛ばしたからには

 さて,宅建試験に合格した翌日から,また勉強をしない普通の毎日が始まりました。
私は,小さな呉服店を経営しております。この不況期で売り上げも低迷し,それを打開すべく社員に変革を望みました。経理を担当していた社員にも,営業に出なければならないという方針も立てました。当然社員から反発がありました。ある社員曰く「社長は,社員には変われと言いながら,自分自身が変わろうとしない」という言葉に深く感銘を受けました。
宅建試験では,人に勧められて目標を設定しましたが,今度は自分自身で,私の人生の目標設定をしなければならないと考えるようになりました。それも有言実行でなければなりません。
宅建の勉強をしていたとき,法律を学べば学ぶほど疑問が増え,よく先生に質問をしました。
しかし,その回答の多くは,宅建の試験には出題されないからそこまで知らなくても大丈夫というのがほとんどでした。
そこで法律のイロハをもっと勉強したいと思うようになり,どうせ勉強するなら,国家資格合格という目標設定をゴールにしたほうがやる気にもなると考えて行政書士試験チャレンジが始まりました。

◆有言実行した3年間

 私の住む函館には,通学の受験指導校はあり
ませんでしたので,選択肢は全くの独学か,通信教育のどちらかでした。果たして,強固な意志をもって飽きることなく,最終目標の合格まで継続できるかどうか,自分でも自信がありませんでした。
しかし,結果から言えば,3度目の受験で合格ですから,ずいぶん長い時間挑戦し続けることができたものだと思います。
その間,2人の娘が結婚し,2人の孫ができました。
まずは,東京法経学院の通信教育で基礎を学び,法令問題は基礎問題を中心に,過去問を何度も繰り返し解いて出題傾向とその難易度を学ぶようにしました。
私にとって最も苦手な分野が一般でした。1回目の受験のときは,ほとんど勉強はしませんでしたし,何をどう勉強すればよいのかもわからなかったのが事実です。試験の結果は,結局20問中8問の正解でした。
出題されるレベルは,おおよそ高校生の程度までだと思いますが,私の教養は高校生のレベルにありませんでしたので,2回目の受験対策時からは高校の教科書に対応した参考書をメインテキストにすることにしました。参考書は,文英堂の「理解しやすい政治・経済」「理解しやすい現代社会」そして,山川出版社の「政治・経済用語集」「現代社会用語集」です。次に漢字は「3級漢字検定試験問題集」を勉強しました。
2回目の受験では,一般教養問題は20問中12問の正解で,各科目50点以上をクリアしたのですが,総得点83点(合格点は84点)で,1点に涙を呑みました。
合格した3回目の受験では,過去問を中心に,法令は条文を,一般教養は,ダイヤモンド社の「時事問題の基礎知識」と三菱総研「最新時事キーワード」を通読しました。結局,一般教養では20問中13問の正解で,総得点106点を取ることができました。

◆人生一生生徒のつもりで

 3回の受験を通して感じたことは,法令問題は,過去問を中心に,基本事項を確実に押さえることで十分に合格できるということです。難問にばかり気をとられてはいけないということです。また,記述式は満点を狙えます。穴埋め問題ばかりですから,法令の基礎知識と行政法の基本用語をマスターすれば容易だと思います。私の受験経験からすると,一般教養科目は国語と社会を中心に,過去問を中心としてその周辺知識を補完する学習をすることが良いと思います。興味を持ち,おもしろくなりすぎると深みにはまってしまいます。本試験では足切りにかからないことを目標に20間中10問正解できればよしと考えるほうが楽です。一般教養問題はその年によって難度に差がありますが,運が作用する面もあります。さまざまな模擬試験などを受けることによって,ある程度はその年の出題傾向がつかめることもありますので,是非いろいろな模試を受けることをお勧めします。
さて,行政書士試験の日から1週間は,解答速報を検討していましたが,自己採点の結果,ほぼ合格圏ということで安心していました。それでも次の人生目標を考えて,今度は司法書士合格を目標にしています。1回目の試験は2年後を設定し,社員とともに有言実行,スタートしております。
最後に,受験生として受験できる環境に感謝!女房に感謝!家族に感謝!受験のきっかけをつくってくれた方々に感謝!合格発表の日に心配してくれる友人に感謝!人生一生生徒!
いつか,私が恩返しできる日を楽しみに,さらに前進するつもりです。