覚えるべき内容を覚えて理解すべき内容を理解しよう!|合格体験記|行政書士試験|東京法経学院





行政書士 合格体験記

覚えるべき内容を覚えて理解すべき内容を理解しよう!

体験記

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◆学習環境

 よく「環境に恵まれていないから」という声を耳にしますが,私が勉強を始めようと教材を購入した2年半前は妊娠初期で,切迫流産の恐れのために繰り返す入院や,その後の出産,育児に追われていました。結局きちんと勉強を始めたのは2001年の2月からでした。最初はある通信教育の教材で学習したのですが,育児などで当然レポートも期限までに提出できず,ほとんど手をつけられないままでした。本来なら,教育訓練給付制度で学費の8割が戻ってくるはずなのに,修了証明書ももらえないありさまで受講期間が終わってしまいました。育児に追われた生活に「別にこんなのとらなくたって」と投げ出したりもしたのですが,仕事への夢を捨てされず,娘の1歳の誕生日くらいから勉強を再開しました。
当然,法改正なども行われているので,それまでの通信教育の教材はほとんど使えません。
結局,2度も通信教育を受けるお金は専業主婦の私にはなかったので,思い切って独学一本にしました。小さな子供がいるので学校に通うのなんて到底無理でした。その分は,とにかく自分の努カー筋で乗り越えました。
とにかく書店で出版物を見たり,インターネットで評判のいい本を探して,とことんそれをこなしました。ミシン目の入った切り取り式のドリルは,切り取らなくても勝手に切り離れていってしまうくらいボロボロになるまで繰り返しました。過去問は,受験生の集まるホームページ等で評判の良い「行政書士過去問マスターDX」(東京法経学院)を全3巻各6〜10回ほど繰り返して解きました。
「繰り返す」ということは大変重要で,それだけで理解できたり,記憶に繋がるものです。
どうしても覚えられないものは単語帳(カード)に法律用語や,一般教養知識なども書いて,寝る前にめくったりしました。

◆理解への近道

 初学者にはとにかく法律用語が聞き慣れなくて,その言葉一つで基本書が読み進められないものです。そこで,一問一答式の問題集を買ってきて,まず問題集を解き,基本書でその問題の意味するところや内容を調べて解答する,という方法で進めていきました。そのあとでもう一度基本書を読むと,割と簡単に理解できました。

◆記憶への近道

 とにかく問題演習を繰り返すことです。同じテーマを,おさらいとして次の日にもう一度解き直すと記憶が定着していきます。問題演習は同じ問題を少なくとも5回以上は繰り返した方がいいと思います。私は,苦手分野については過去問,予想問題集,一問一答式ドリルを各10回以上繰り返しました。基本書→問題集→基本書→問題集,の繰り返しの日々でした。

◆一般教養対策

 国語力は普段から新聞に目を通すことで,かなり上がります。時事問題にも対応できますし…。あとは「イミダス」を買って,暇さえあれば見ていました。これは興味本位で見ても面白い本です。特にIT関係については,今更ニュースで聞けないことなども詳しく出ていて,利用価値大でした。

◆記述式対策

 択一式の問題を解いているときから既に記述式対策は始まっています。記述式だからといって特別な対策はいらないと思います。択一問題の○×をつけたあとに,その理由をちゃんと紙に書き出していく,という作業を繰り返していけば,記述式対策になります。私はパソコンで解答欄を作り,それをコピーして問題を解くたびにテクニカルタームを書き出すという作業を続けました。

◆時間とやる気

 子供の昼寝の間や,家族が寝た深夜に少しずつ勉強しました。1日1〜3時間くらいの勉強時間だったと思います。土日は完全に勉強を休んで(直前期は除く),夏は海にも遊びに行きました。
よく「1日何時間くらい勉強すればいいのか」という質問があります。一概には言えませんが,時間はあまり関係ありません。多くの時間をかけても,本番試験でそれをくみ取ってもらえるわけではありません。要は覚えるべき内容がきちんと覚えられ,理解されていればいいわけであって,それ以上時間をかける必要はないと思います。ただ,出題範囲が広いので,どうしても時間はかかってしまいます。また,せっかく覚えても,日が経って同じ問題を解いてみるとケアレスミスをしてしまうものです。とにかく問題演習は持続してこそ力になります。全くやる気が起きないときは,簡単な問題をとりあえず1問解いて見ると,「あ,これも解ける,これも解ける」とだんだんペースが上がってきます。とにかく自分の脳に聞く作業を持続させることです。それによって集中力も高まり,結果的に勉強の効率化につながります

◆直前期

 いつ頃を直前期というのかは,人によってさまざまだと思います。よく,9月に行われる各予備校の模擬試験を実施するあたりからが直前期だと言われます。私は東京法経学院の「行政書士直前実践模試2002」の出版時期が早く,それを直前期用教材として選びました。最初は5割程度しか点数がとれなくて焦りましたが,決して今までの知識以上のものが問われているのではなく,その問い方にあるのだと気づきました。試験本番でも同じことが言えると思います。つい引っかかってしまったという部分は,徹底して復習しました。直前期はとにかく苦手分野をなくす努力をしました。そのためには,自分はどこが得意でどこが苦手かという認識も必要です。9月に入るまでにはそういう認識が持てるようになっておくことが望ましいと思います。
みなさんも本試験突破を目指して頑張ってください。