独学1本でもやれる!|合格体験記|行政書士試験|東京法経学院





行政書士 合格体験記

独学1本でもやれる!

体験記

 体験記

◆独立開業を目標にして

 私は将来の独立開業を目指して,行政書士の資格取得を決意しました。独学かつ経済効果を考えて,本試験の1年前から勉強を開始しました。
まずは参考書・問題集の選択ということになるのですが,実際に書店に行って,数冊手に取り,内容の検討はもちろんですが,デザインや書籍の構成等を見て,自分のフィーリングに合ったもので読みこなせそうなものを選びました。
最初は,法令科目の基本書1冊と過去問集1冊を購入し,この書籍をメインにすると決めました。
今にして思えば,とにかく使用するテキスト等についてはあれこれ手を出さずに,購入したものを繰り返し勉強するほうが効率的だと感じています。

◆勉強時間の確保は

 さて,1日の勉強時間は,平日は最低3時間を確保することを目標にしました。
土・日・祝日は家庭で家事・育児(子供3人)があるので,最初から勉強日として考慮しませんでした。ただし,お盆休みと試験月の10月の土・日は家族の理解と協力を得て,1日中図書館にこもり勉強しました。
平日に主に勉強時間にあてたのは,通勤電車の中(往復で約50分),帰宅前の図書館あるいは喫茶店(約1時間),帰宅後の1〜2時間です。

◆最低限の費用で効率よく

 最低限の基礎知識を確保するために,法令科目の基本書の読み込みを3回することから始めました。
それから,過去問集を解き始めると同時に一般教養の基本書の読み込みを始めました。
私が使用した過去問集は,5肢択一形式のものでなく,1問一答形式に編集してあるものでした。
最初から,5肢択一形式で選択肢に悩み,よけいな時間をとられる学習をするよりも,1問一答形式のほうが問題を解くのにも時間がかからないし,1つ1つの内容を検証できるので,初学者の方で,過去問をどうやって解いたらよいか判断に迷う人は,この方法で勉強してみてください。
過去問集は各肢について,確実に正解できるようになってから次の項目へと移るようにしました。
インターネットから解説付の過去問が無料で
ダウンロードできるサイトがあったので,5肢択一式のトレーニングにはそれをダウンロードしてプリントアウトしたものを使用しました。
また,憲法・民法・行政法等の択一の過去問や条文穴埋めの問題が1日1問配信されてくる無料メールマガジンも基礎固めのために購読しました。
基本書を読んでも理解できないものはインターネットで検索し,必要な部分をプリントアウトして知識の補充に役立てました。
基本スタンスは,必要最低限度の資金で,どれだけ効率よく勉強するかを模索しながらの受験生活でした。

◆ウィークポイントを発見せよ

 ある程度勉強が進むと,自分の苦手・弱点科目が見えてきますが,私の場合のウィークポイントは民法択一と,民法の記述問題それから,一般教養科目では,国語の文章問題でした。
民法と民法の記述式は,苦手なまま試験日が迫っていましたが,ある資格指導校で実施していた直前記述式総整理という講座を受講し,記述式だけでなく択一式の問題を解く時の考え方も学ぶことができ,多少は自信が持てるようになりました。
国語の文章理解については,基本書で解法のテクニックを何度も読んでイメージをつかむようにし,高校生向けの現代文の問題集を購入し,問題演習をしていくうちに正答率も上がり,かなり自信が付きました。

◆仕上げは市販の問題集で

 10月に入ると,市販の予想模試を3冊購入してアウトプットを集中しました。
本試験では,かなり迷う肢も出てくると予想されますし,全体の見直しやマークミスのチェック等の時間も必要なので,予想模試の解答時間は本試験よりも1時間早く終えるスピードで解くことを心がけました。また,解答していく順番として,法令択一科目・記述科目の後,一般教養科目を解き,漢字・熟語問題それから時事問題等を解き,時間にある程度余裕を作ってからじっくりと文章問題を解くようにしました。数学・理科で難しそうな問題は一番最後に解くことにしました。
これは,本試験でも同じ解答方法をとるためのシミュレーションも意図しており,この解答の順番はすべての予想模試の問題集で一貫するようにしました。本試験でも同じように解答しましたが,やはり緊張感と慎重になりすぎてか,解答時間はぎりぎりでした。
また,この時期に予想模試を解いてよく分かったのですが,行政不服審査法と行政手続法の正答率が安定しない傾向があることに気づきました。ただ,これには理由がありました。
私は,憲法・行政書士法は基本書に収録されているものや,インターネットからダウンロードしたものを中心に読んでいましたが,いちいち条文に当たっていては時間が無駄になると思い,受験用の六法を購入せず,上記2法令の条文は全然読んでいませんでした。
しかし,本試験2週間前にたまたま図書館で六法を見てみると,条文を押えておけば解ける問題が結構あることが分かり,この2法令については,条文の読み込みをすることにしました。すると正答率もかなり安定するようになりました。
条文数・量の比較的少ない法令は一度は目を通しておくことが大切です。

◆最後に

 これから受験されるみなさん,行政書士試験は,近年合格率も上昇し,今がチャンスの資格であると思います。独学でも合格できます。是非がんばって勉強してください。