資格試験への対策を完璧に行っていても、試験本番での凡ミスで不合格になることもあります。
試験当日は普段と異なる環境であることから、思わぬケアレスミスなどが起こる可能性が高まり、ある調査によると、受験者中の3割もの人が凡ミスによって16点~20点もの失点をするといいます。
そこで今回は、試験ではどのような凡ミスが起こりやすいのか、そして凡ミスが起こる理由や防止策についてご紹介していきたいと思います。
資格試験で起こりやすいミス
・ケアレスミス
ケアレスミスは、「care(注意)」と「less(失う)」から成り、注意不足によるミスを表します。
具体的には、漢字の書き間違えや単位の書き忘れなどが多くなっています。
・計算間違い、単位間違い
単純な計算間違えや数値の単位を間違えてしまったというミスも、よくあるミスです。
・設問の読み間違い
意外と多いのが「設問の読み間違い」です。「正しくないものを選びなさい」という設問を、「正しいものを選びなさい」と読み間違えてしまうことはよくある例です。
・時間配分を誤る
前半の問題に時間をかけ過ぎてしまい、最後の設問まで辿り着かなかったというミスも、非常に残念です。
後から設問を確認したら、どれも正解できた設問ばかりだった場合は大きな痛手となります。
・マークミス
マークする箇所など、解答箇所を間違えるミスにも注意しましょう。
凡ミスが起こりやい理由
凡ミスは、「緊張」のほか、「思い込み」や「慣れによる注意不足」、そして「集中力不足」によって起こりやすくなります。せっかちな人、おおざっぱな人は、特に注意が必要です。
試験本番の前日は、勉強の追い込みで寝不足になりがちです。また、資格試験の中には1日で複数科目の試験をこなすことで疲れが出てくることもあります。体調を崩しやすい人も、ミスが起こりやすくなるので注意するようにしましょう。
凡ミスを防ぐ対策
試験当日は、試験の間しっかり集中できるように整えておくことが大切です。1問あたり何分で解くのかの目安を把握しておくことを含め、普段から本番の時間に合わせて時間を測ってシミュレーションをしておくとよいでしょう。
また、ミスが無いかどうかをチェックする習慣もつけておくことをおすすめします。
問題文を読みながら、勘違いしやすい箇所にアンダーラインを引く、漢字や単位で間違えが無いかを指差しチェックをする、計算問題なら検算をするようにします。指さしでの確認は、確認の精度が高まると言います。自分の解答を客観的に確認する癖をつけるようにしましょう。
実際に自分で「凡ミスリスト」を作って復習するのもよいでしょう。
試験当日の凡ミスを防ぐためには、普段からミスが起こらないように確認の習慣をつけることも大切です。
体調を整え、試験前日に睡眠不足にならないように注意して試験にのぞむようにしましょう。
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