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司法書士試験で必須! 「民事訴訟法」の学習ポイント


司法書士試験で必須! 「民事訴訟法」の学習ポイント

司法書士試験の勉強の中でも、特に初心者がつまずきやすいのが「民事訴訟法」についての学習です。そこで今回は、司法書士の資格勉強における「民事訴訟法の学習ポイント」を解説します。勉強を進める際のヒントとして、参考にしてみてくださいね。

民事訴訟法とは? 司法書士試験ではどのような扱いなのか

「民事訴訟法」とは、金銭の貸し借りや売買といった私的領域に関する訴訟(民事訴訟)の手続きについての法律です。司法書士試験では、午後の部において全5問、複数の選択肢の中から正しい答えを一つ選ぶ「多肢択一式」として出題されます。
民事訴訟法の科目は1問3点となっており、司法書士試験の中で3番目に配点数が多い科目です。そのため、学習の優先度も高いと考えて良いでしょう。

民事訴訟法は難しい科目? 学習のポイントを知ろう

実際の司法書士試験において民事訴訟法は、年によって難易度が大きく変わるといわれています。また出題数に対し覚えるべき内容が多いことや手続きの流れが一般的ではなく、想像しにくいことから、苦手意識を抱く方も多いとされています。

難易度の高い民事訴訟法について勉強する際は、以下のポイントを押さえて学習を進めましょう。

言葉の「定義」を十分に理解する

民事訴訟法の勉強では「甲号証、乙号証」など、聞きなれない単語が多く登場します。また「当事者」のように一般的な言葉でも、民事訴訟においては特定の意味・定義がある場合も(民事訴訟では当事者=「被告や原告などのこと」を指します)。

こうした用語の定義をしっかりと理解していないと、問題文や条文を読み解くことが難しくなってしまいます。
英単語を知らないと英文を読んでも意味が理解できないのと同じで、まずは法律用語とその定義について確実に覚えてしまいましょう。

手続きの全体像から流れを確認しながら勉強する

民事訴訟法は手続きについての法律です。そのため「全体の流れ」や「今どの段階の手続きについて出題されているのか」を把握していないと具体的な解答ができません。
問題を解く場合は、まず手続き全体の流れをしっかりと把握しましょう。

過去問を完璧に理解して解けるまで繰り返し学ぶ

司法書士試験では毎年難易度が変わるといわれている民事訴訟法ですが、過去問と同じような問題が出題される場合も当然ながらあります。そのため、過去問はしっかりと押さえておきたいところ。過去問を繰り返し解くとともに、判決の正誤判断の理由なども確実に解答できるくらいまで学習をしましょう。
たとえ例年にない問題が出題されたとしても、基礎を固めておけば取りこぼしが少なくなります。

早期のうちから勉強し始める

民事訴訟法は試験で5問出題されますが、学習範囲が広いため「試験直前であわてて勉強する」という方法はおすすめできません。覚えるべき内容もかなり多いので、できれば早期のうちからコツコツと学習しておくのがおすすめです。

専門学校の講座や通信講座を活用する

独学でテキストを読んで、過去問を解いて……という方法に限界を感じた場合は、資格専門学校の講座や通信教育などで学習するのもひとつの手です。

通学型の講座はプロの講師がわかりやすく説明してくれるほか、分からない部分もその場で質問できるため、能動的に学ぶことができます。通信講座にはテキスト式の他、オンデマンドやDVDで解説映像が見られるものもあります。通信であっても講師への質問が適宜可能となっているため、分からないことがそのまま……ということもありません。

苦手な人が多い民事訴訟法! 司法書士合格に向けて対策を

苦手な人も多い民事訴訟法ですが、基礎からじっくり学んでいけば、次第に全体像や流れが理解できるようになっていきます。司法書士試験の合格には欠かせない科目のため、しっかりと対策をおこないましょう。

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東京法経学院

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