「スケジュール管理とボジティブな考え方がポイント!」|合格体験記|司法書士試験|東京法経学院





司法書士 合格体験記

「スケジュール管理とボジティブな考え方がポイント!」

体験記

 体験記

E.Nさん(鳥取県)

私は,平成14年の5月から司法書士試験の受験勉強を始め,運よく平成16年度の司法書士試験に合格することができました。
大学が商学部であったこともあり,法律知識ゼロからのスタートでしたが,このような私でも2回の受験で合格することができたわけです。
受験生時代は,なにかと不安で,私も合格者の合格体験記を読んでは,自分の参考にできることはないかと考えていました。この合格体験記が,多少なりとも皆様のお役に立つことができれば幸いです。

◆スポーツに例えて

 私は,高校・大学と真剣にスポーツに取り組んでいたのですが,その経験を活かすべく,常に司法書士試験をスポーツに例えることを,心がけていました。
スポーツでは,日々のトレーニングも重要ですが,それ以上にいかに本番で自分の実力を発揮できるかが問題となります。また,もっていき方によっては,自分の実力以上のものが出せる場合もしばしばあります。
司法書士試験は競争試験です。本質的には専ら自分との戦いですが,実質的には他の受験生との争いです。しかしながら,直接の対戦相手は,試験問題です。このような差異に注目しながら,自分なりに工夫することを心がけました。
まずは,競技の概要(試験要項)を掴み,競技種目(試験科目)を知り,勝敗の判定方法(合格基準)を調べることから始めたわけですが,次に考えなくてはならないことは,試合までのスケジュール管理とトレーニング方法です。また,対戦相手を細かくスカウティングしていくことも,重要であると感じていました。対戦場所と対戦日時も,大体決まっています。わからないのは,相手の出方だけです。
私はまったくの初心者であったことから,自分ひとりで進めていくには,かなりの不安を感じていました。どのような方法を採ろうとも,試行錯誤は避けられないと思いますが,できればそれを最小限に抑えたいものです。そこで,コーチ(予備校)の力を借りることにしました。もちろん,コーチを利用するには費用がかかりますが,試合までのスケジュール管理をほぼ任せることができますし,さまざまなトレーニング方法もあらかじめ用意されています。これらを勘案すると,その費用は十分ペイできると判断しました。
私は,コーチが用意したカリキュラムに沿ってトレーニングを積み,過去問を通じたスカウティングを十分に行い,初対戦に備えました。
そして迎えた本試験。残念ながら実力を発揮できないまま,会場をあとにしました。初対戦の緊張から体の動きが重く,予想していた攻撃レベルに対応できなかったのです。
結果としては惨敗したものの,逆に今まで自分が行ってきたトレーニング方法が間違っていないことに気づくことができ,かなりの収穫でした。
そして,翌年のリベンジを決意したのです。

◆2年目のトレーニング

 2年目も,ひたすら基礎トレーニングに励みました。答練等の負荷の高いものは最小限度とし,過去問を中心とする方法です。答練問題は応用練習であると考え,自分の調子のよい日にしか行いませんでした。応用は,単なる基礎の延長です。基礎さえできていれば何とかなるものですし,本当に基礎ができている人にとってのそれは,応用でもなんでもないものかも知れません。スポーツでも基礎ができていれば,頭のなかで考える間もなく,勝手に体が動きます。
そして,とにかく2年目のトレーニングは,正確性の向上とスピードのアップに努めました。
また,1年に1回しかめぐってこないチャンスをものにするためには,心身ともに最高の状態でその日を迎えなくてはなりません。実力が拮抗した両者が対戦した場合,その勝敗はその日の状態に左右されることがしばしばあります。
フィジカルな部分は,規則正しい生活を送ることで調整し,メンタルな部分は,日々のイメージトレーニングで調整を図りました。それは,勝ちたいという思いが実現できるように,その思いを具体的なイメージに置き換えていく作業です。
まずは,毎週日曜日,本試験と同じ時刻に予定試合会場へ実際に足を運び,本試験当日の自分をイメージすることから始めました。
私は,本試験では受験番号1番を取ろうと思っていました。1番は,試験会場の一番前の一番端の席です。その席に座り,問題をすらすら解いている自分を,一日の学習を始める前には必ずイメージしていました。また,勉強を終えるときには,合格発表時の法務省のホームページをイメージし,そこに自分の番号が掲載されている場面を思い浮かべるようにしていました。
そして,受験申込の日,私は朝一で法務局に赴き,晴れて受験番号1番を取ることができました。

◆トレーニングの成果

 そして,迎えた2回目の本試験。
問題の構成や展開等,スカウティングによる自分の予想を著しく超えるものはなく,落ち着いて対応することができました。また,択一式問題をかなりのスピードで解いていたため,記述式問題においても時間にゆとりがあり,落ち着いて解くことができました。
その結果,2回目の受験では,択一式は1回目とまったく同じ点数でしたが,記述式で大幅に得点を伸ばすことができました。
択一式の足切りが気になっていましたが,合格発表の際には,鳥取1番の番号が法務省のホームページに,自分のイメージどおりに掲載されていました。
私の合格のポイントは,何よりも合格したいという気持ちと,その気持ちを具体化するためのイメージ作りにほかなりません。
イメージトレーニングを通じて,勉強へのモチベーションを維持することができましたし,試験が近づいてくるにつれて高まってくる不安を排除し,緊張感も心地よいものに変えることができました。
司法書士試験は,その合格率の低さから,実力どおりに受かっていくわけではありません。
特に,いわゆるボーダーライン付近には多数の受験生が固まっており,そこから頭ひとつリードするには,若干の運が必要になる場合もあると思います。
しかしながら,運は自然にやってくるものではなく,自ら呼び込むものです。「運」イコール「本番に強い体質」だと,私は考えています。
合格を常にイメージして,ポジティブな考え方で取り組んでいけば,きっと本番に強くなれると思います。本番に向けてのスケジュール管理と気持ちの持っていき方が,ポイントです。
最後になりましたが,皆様の合格を心からお祈り申し上げます。