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「強い意志を持ち続けることが大切」

M.Nさん(栃木県) 平成18年度合格

◆はじめに

 私は,法律に興味があって法学部に入学したので,「何か法律の資格を取得したい。」と考えていました。
大学2年生の10月頃,大学内で行われたガイダンスで,初めて社会保険労務士の存在を知りました。そのガイダンスを聞いて,「自分も社労士になりたい。」と思い,取得を決心しました。
 1年目は,復習をするにしても,基本書を読むだけで時間がかかってしまい,問題集を解く時間がありませんでした。模試を受験しても,点数は思うように伸びませんでした。
 その原因は,大学の勉強が忙しく,勉強方法に問題があったこともありますが,「まだ大学3年生だし,来年頑張ればいいや。」という甘えがあったからだと思います。本気になって勉強したのは本試験10日前ぐらいだったので,当然,不合格でした。
 でも,選択式の勉強方法だけは間違っていなかったと思います。私は,選択式の問題を解くときは,番号で答えず,選択肢群も見ずに,必ず,当てはめるべき語句を自分で紙に書いて解いていました。このため,本試験では,今までで一番良い点数を取ることができました。

◆1年目の失敗から学んだこと

 1年目の本試験が終わってから,2年目の勉強を開始するまで全く勉強しませんでした。そのため,学習したことはほとんど忘れてしまい,勉強を始めるにしても,何から始めたら良いのかが分かりませんでした。そこで,合格体験記を読んで,自分にできそうなことを取り入れ,1年目と違うやり方をしました。
まず,基本書を読み,その該当部分の過去問を解くようにしました。過去問は,一問一答式のものを使用しました。過去問を解くことで,本試験での出題のしかたを知ることができ,繰り返し解くことで,重要であるところ(何度も出題されているところ)とそうでないところが分かり,勉強の強弱をつけることができます。
 過去問を解くときは,必ず,「解いた日付」,「解いた回数」,「正解か不正解か」,「もし正解したとしても,理由が間違っている場合や偶然正解した場合はその旨」を書き,「不正解ならば,その理由」を書いていました。そうすることで,過去問を解いた回数,自分の苦手な問題などが分かるからです。また,各科目につき5,6回は解きました。
 選択式問題については,1年目の方法を変えませんでした。とにかく,書いて覚えることは,記憶に定着すると思ったからです。そして,問題を解くときに注意したことは,基本書には記述されていない解説部分を基本書に書き込み,書き込むスペースがないときは紙に書いてそれを基本書に貼ることで,自分だけの基本書を作ることでした。情報を1つに集めることは重要だと思ったからです。最後には,基本書の厚さは,1年目の約2倍になりました。
 また,その日の勉強科目・勉強時間をカレンダーに書きました。私は,長期計画を立てることが苦手なので,予定が決まっている日以外は,1週間ごとに計画を立てました。そして,予備日を1日確保しておきました。こうすることで,自分がどの科目をどのくらい勉強したかが分かり,科目の偏りを防ぐことができました。
 この2年目の勉強方法が自分に合っていたせいか,成績も急激に伸びていきました。受講した講座での,科目ごとの確認テストでは,最初のテストで9割以上の点数を取ることができました。このときに,「今年は1年目とは違う。今年こそ合格できる。」と思いました。その後も,先ほどの勉強方法で毎日継続して勉強することを心掛け,全く勉強しない日がないようにしました。

◆模試の活用法と直前期

 6〜7月頃には,各指導校で模試が始まります。模試を受験するときは,必ず,最低1回は会場で受験するのがよいと思います。模試を会場で受験することで,会場の雰囲気,時間の使い方,どの時点で解答用紙に答えを記入するのか,どの科目から解いていくのかなど,本試験の練習ができるからです。
 高得点をとることは重要だと思いますが,自分の知らない論点を知る,基本書に記述されていない論点を補うことも,重要だと思います。本番約1か月前に受験した最後の模試では,択一式で30点台前半の点数を取ってしまいました。本気で受験を諦めようとしましたが,できなかった問題を復習することの方が重要だと思い,気持ちを切り替えました。
 8月は直前期です。この時期は,自分の時間の許す限り,勉強すべきです。
私は,今まで自分が使用してきた教材の総復習を行いました。過去問であれば,1科目分をその日のうちに終わらせるようにしました。間違ったところを基本書に戻って復習し,正解したところは,解説を読む程度でした。模試であれば,正解したところではなく,自分の間違ったところを重点的に復習しました。
本試験1週間前になり,多くの問題を解こうと考えていた私は,残っていた模試数回分を解くことにしました。それを解くことで,本試験の最終シミュレーションができました。
 このときは,本試験と同じ時間帯で行いました。そこでは,制限時間を30分以上残すことができましたし,点数も選択式が9割以上,択一式が7割以上を取ることができました。このシミュレーションで,私は,「今年の試験は,絶対に合格する。」という自信を持てました。本試験直前の自分の実力を知りたい人にとっては,この方法はよいかもしれません。

◆最後に

 本試験当日は,会場に向かう電車の中で,選択式の問題をやりました。選択式は,自分の知らないところが出題されたら答えられないと思ったからです。
 本試験では,選択式の労働者災害補償保険法と社会保険一般常識問題(社一)の難しさに驚きました。択一式でも手応えがありませんでしたが,労働に関する一般常識問題は,必死に考え抜いて解きました。自己採点では,選択式の社一で足切り点を取ってしまいましたが,幸い,救済措置があり,合格できました。
 最後は自分との闘いだと思います。勉強するもしないも自分次第だからです。「努力は裏切らない。」ということを実感した2年間でした。最後に,皆さんも「必ず合格する」という強い意志を持ち続けて,合格を勝ち取ってください。

 
    Profile
  • 受験時の状況:学生・21歳
  • 最終学歴:大学法学部在学中
  • 受験回数:2回
  • 直前期の学習時間:8時間