社労士試験 通学講座 情報サイト 社会保険労務士2011 本科 2011年度通学講座 8ヶ月学習の総合カリキュラム 釈迦保険労務士 実戦答練'11 2011年度 中上級者 通学講座 6月12日開講!!

当ページからの申込方法(オンライン)
お問合せ
資料請求
試験概要
合格体験記
東京法経学院トップページ
 

「敗因の攻略と強い執念が合格へ導く」

K.Sさん(埼玉県) 平成18年度合格

◆はじめに

 私は,大学時代から何か一つ法律資格を取得したいと考えていました。ちょうどその頃,年金の問題や過労死の問題がテレビ等で取り上げられ,中でも過労死の問題は,私の脳裏に強い印象を残しました。そこで,年金や労働問題の専門家である社会保険労務士を取得し,これらの問題に真正面から取り組んで行きたいと思い,受験を決意しました。

◆講義の受け方について

 私は,社会保険労務士受験にあたり,専門学校を利用することにしました。独学では本試験の傾向に即した効果的な勉強は難しいと考えたからです。
 学校では,まず基本書を使用した講義から始まります。たいていの学校では,土日に生講義を実施していて,平日忙しい人でも,出席しやすい環境が整っています。しかし,私の場合,あえて生講義には出席せず,ビデオでの講義を申し込みました。
 その理由は,先生の言われたことを聞き逃してしまったことや,一度聞いただけでは理解できないところを,何度も繰返し聞くことができるからです。ただ,何度聞いても理解できない場合は,直接,先生を尋ねて行くこともありました。
 結果的に,ビデオ講義の方が集中できたと思います。一つの画面を見つめて,イヤホーンから聞こえる先生の声のみに集中することで,理解が深まったのではないかと思います。
 学校では,自習室が設けられ,他資格の受験生と一諸になり,勉強できます。様々な目的を持つ人達が懸命に努力をしている姿を見ると,自然と自分自身も頑張らねばという気持ちになり,勉強に集中することができました。

◆過去問攻略が重要

 私が,試験科目の中で苦手なのは,一般常識と労働基準法でした。特に一般常識は法令以外の部分も出題されるため,その範囲が読めず,恐怖さえ感じていました。そこで私なりにできることをすべてやろうと思い,まず,厚生労働白書を購入し,出題されそうな箇所を,先生に指摘して頂き,その部分を丹念に読み進めました。また,厚生労働省のホームページを確認して,これは,と思う部分に目を通しておきました。さらに,学校で,オプション講座として開講されている白書対策講座を受講しました。これでも不安は消えませんでしたが,やれることはやったと自分自身を納得させ,これ以外のところが出題されたら,他の人もできないはずと逆に開き直り,勉強を進めました。
 労働基準法については,近年,判例や事例問題が多く出題されており,その対策が必要であると感じていました。判例については,過去に出題されたものを押さえ,市販の予想問題集や,学校での答練で出題された判例をできる限り押さえるように心掛けました。事例問題への対処は,初見では頭が混乱しましたが,一呼吸置いて,再度問題を見直し,どの条文をあてはめれば解答できるかを冷静に判断するようにしました。何度か問題と向き合ううちに,なにを聞いているかが,必ずはっきり浮かんできます。慌てず,騒がず,基本を思い出し取り組むことが大切だと思います。

◆失敗から学んだ学習法

 私の学習方法で失敗したことは,問題集への取り組み方です。問題集は過去問題集と予想問題集に分けられると思いますが,私の場合,予想問題に力を入れ,過去問題を軽視していました。なぜなら,本試験では過去問題は,ほとんど出題されず,新作の問題ばかりだろうと思いこんでいたからです。しかし,その思い込みが仇となり,一回目の受験は失敗しました。本試験では,過去問題が形を変えて数多く出題されていたのです。この苦い経験から,二年目は過去問題中心に切り替えて予想問題演習の割合を減らし,過去問題を繰り返し繰り返し解きました。そうすることで,この試験のひっかけどころ,クセ,出題傾向が自然と身に付き,スムーズに本試験の問題を解答することができるようになっていました。社会保険労務士試験では,過去問題の制覇なくして合格はありえないということを身をもって実感しました。

◆本試験を受けて感じたこと

 私は,平成17年度,18年度の本試験を受けましたが,その受け方には大きな違いがあります。17年度試験では,午後の択一式は労働基準法の問1の選択肢Aから順序よく解いていきました。その結果,時間に追い立てられて,最後の国民年金の問題では,解くというよりマークシートに適当にマークしているといった方がよい状態で,ほとんど考える時間がなく終了してしまいました。受験後に考えたことは,いかに,自分のペースで時間内に解き,そして見直しができるくらいに余裕を持って終わらせられるか,ということでした。
 そこで実践したのが得意科目から解いていくという方法です。こうすれば自分のペースが作りやすいのではないかと考えたからです。答練や模試,市販の問題集等でこの方法がうまくいくかどうか何度も練習し,これが自分に合っていると確信し,翌年の本試験に臨みました。
 実際,18年度の試験当日はすべて解き終った段階で見直しの時間が充分にとれ,17年度の試験では行けなかったトイレ休憩もとることができました。このことから,必ずしも労働基準法問1の選択肢A から解き始める必要はなく,得意科目から入り,自分のペースを作ることが大事なのではないかと思います。また,思い出せない問題,意味不明の問題が必ず出題されますが,慌てずに,どんどん飛ばして,できる問題を先に取り,後でじっくりと向き合う方が精神的にも楽だと思います。
 ちなみに選択式ですが,私の感想としては,解答時間は充分にありますので,解答する順番を特別考える必要はないと思います。ただ,18年度試験の社会保険の一般常識や労働者災害補償保険法のような難問,奇問が出題されることがありますので,これらの問題は,やはり後回しにして,取れるものから解答していくのが最善なのではないでしょうか。そして,この場合も慌てずに,今まで勉強してきた知識を総動員して冷静に対処すべきだと思います。また,こういう難問,奇問は他の受験生もみんなできないと思うと幾分,気が楽になると思います。
 最後に、私の受験勉強を通して感じたこと、考えたことが、これから社会保険労務士試験を目指される方の一助になれば幸いと考えております。皆様の合格を心より祈念しております。

 
    Profile
  • 受験時の状況:大学生
  • 最終学歴:大学在籍中
  • 受験回数:2回
  • 直前期の学習時間:3時間