司法書士コンプリート会社法・商法[第2版]｜司法書士書籍｜東京法経学院

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本書は，司法書士試験のテキストとして，長年にわたり多くの受験生に利用されてきた教材をリニューアルした「コンプリート」シリーズの会社法・商法である。司法書士試験において，会社法・商法は，午前の部の択一式で８問出題されるが，過去の出題（旧商法の出題も含む）を見てもわかるように，条文の正確な知識を問う問題がほとんどである。したがって，条文が非常に重要であり，合格するためには，条文の丹念な読み込みが必要となる。しかし，会社法の条文数は非常に多いため，ただ漫然と読んでいては合格レベルに達するまでに膨大な時間を浪費することとなる。
そこで，本書においては，会社法の条文のうち出題頻度の高いもの及び今後出題される可能性が高いものを抽出して掲載し，さらに，各条文の重要度が一目でわかるように，各条文の文末に過去問の出題年数を記載した。また，各章の巻末に，参考過去問＝《チェック問題》としてまとめて掲載することにより，各章ごとの出題頻度も一目でわかるように構成している。
また，会社法は施行後間もないため，会社法施行後の過去問数が少ないことから，《演習問題》も掲載したので，ぜひ活用してもらいたい。
本書を利用することにより，一人でも多くの受験生が，最短の時間で，合格していただけたら幸いである。

著者　北条亜希雄

第2版発刊にあたって

第2版の発刊にあたり，以下の点を改訂した。

• �@ 　初版の発刊後に，平成20年度及び平成21年度の本試験が実施されたため，過去問の出題実績として，平成20年度及び平成21年度の本試験における出題実績を追加するとともに，《チェック問題》として，平成20年度及び平成21年度の本試験問題を，適宜，追加した。
• �A 　平成21年３月27日に公布された「会社法施行規則，会社計算規則等の一部を改正する省令（平成21年法務省令第７号）」に基づき，所要の整備を行った。
• �B 　「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律」に基づく一般社団法人及び一般財団法人に関し，第３部一般法人法を設けて概説を加えた。本来会社法・商法に含まれる領域とは異なるが，その制度のあり方が明らかに会社法に範をとるものであるため，学習者の効率を考慮して，本書で解説している。
• �C 　その他，初版に対する指摘や感想を踏まえ，全体的なレイアウトの見直しや記述の加除を行った。