司法書士コンプリート民法2[第2版]|司法書士書籍|東京法経学院





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司法書士コンプリート民法2[第2版]

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読者レビュー


はしがき

 本書は,司法書士試験の短期合格を目指す受験生のために書かれた司法書士コンプリートシリーズ民法の2分冊の2冊目である。「民法1」では,総則・物権・担保物権について説明したが,本書では,債権・親族・相続について説明する。「民法1」と合わせて,民法の学習が完成することになる。本書の特長は,[1]初学者,独学者にも理解できるように書かれていること,[2]民法の本質(基本)から説明されていること,[3]司法書士試験合格のために必要十分な情報量が提供されていることである。この点については,「民法1」と同様であり,「民法1」のはしがきで詳しく述べたので,参考にしていただきたい。

本書では,まず債権について学習するが,この分野は,受験生が特に苦手意識を持つところである。その理由は簡単で,全体の構造がどのようになっているか意識せず,個別の知識をやみくもに積み上げているだけだからである。本書は,受験生が債権をその基本から理解し全体構造を意識できるように,まず,債権入門編を設け,債権の基本と全体のつながりを説明したうえで,個別の説明をしている。また,個別の項目の説明においても,説明を一貫させ,有機的なつながりを持たせた。これにより,知識の丸暗記ではなく,債権を本質から理解できることであろう。
また,債権の分野は,本試験において出題数が多いわけではなく,まだ出題はされていない項目からの出題可能性も高い。そこで,本書では,過去の出題を分析し,司法書士試験において,出題可能性のある項目については,だ過去に出題されていないものについても,本試験で求められるであろう
深さで記述することにした。
今までの基本書は,過去に出題された項目を説明し,説明していない項目からいざ出題されると,後から付け加えるというようなことをしているものが多々見受けられる。後だしじゃんけんを正々堂々としているのである。これでは,過去問は解けるようになっても,実際の本試験には対応できない。
これで,過去問分析をしているといえるのだろうか。本当の過去問分析とは,本試験の求めている深さを分析し,過去問で直接問われていない項目についても学習すべき範囲を明確にすることではないだろうか。単に本試験に出た項目を並べることではないのである。
本書を使用することで,債権分野については,本質から理解でき,過去に出題されていない項目についても必要十分に学べるので,安心して学習してほしい。

次に,親族・相続の分野についてであるが,とにかく条文の知識を暗記すればいいと考えられている。たしかに,その通りなのだが,やみくもに暗記できるものではない。そこで,本書では,それぞれ,親族入門,相続入門の章を設け,親族・相続の考え方を示し,その考え方に従って,記述を一貫させた。これにより,読者は,各知識がつながり,有機的に理解できるはずである。

民法の知識は実際の事例にあてはめることができるようにして初めて身に付いたといえる。本書では,民法1と同様,[例題]として事例を豊富に入れた。[例題]では,必ず立ち止まって考えてから,説明を読んでほしい。徐々に着眼点が分かるようになり,民法の考え方が自然と身についてくるはずである。

最近の本試験では,午前の部の足切競争が激化し,民法での失点は合否に直接影響を与えかねないものとなっている。本書を徹底的に利用し,民法を 基本から理解し,本物の民法の力をつけ,短期合格を勝ち取ってほしい。健闘を祈る。

著者 森山和正



第2版発刊にあたって

 第2版発刊にあたって以下の点を改訂した。
[1]初版発刊後に平成20年度・21年度の本試験が行われたため,本文の過去問の出題実績の記載に,平成20年度・平成21年度の本試験での出題実績
を追加した。また,必要に応じ,平成20年度・21年度の問題を《チェック問題》に追加したり,初版で掲載されていた問題と変更したりしている。
[2]初版発刊後,多くの読者の方から,出版部や私のブログなどを通じて多くの質問や感想などを頂いた。そのような意見を参考に,受験生に分かりづらかったと思われる説明をより分かりやすくなるように書き換えた。
[3]親族法相続法の分野では,法改正の動きが出てきている。具体的には,法相の諮問機関である法制審議会が民法改正案を既に提出していたが,政府がその趣旨にのっとって民法改正を目指すことを表明したのである。そこで,民法改正が議論されている主な箇所については,〈法改正情報〉というコーナーを作り,どのような議論がされているのかの説明を加えた。これらの箇所については,これから発せられる情報にも十分注意してほしい。

平成21年10月  著者 森山和正