はしがき
「これから」のあなたへ
「就職っていったって『超』氷河期だし、学校出てもすることないって感じ」
「『女性の活用』なんて、きれい事。お給料は上がらないし、歳だけはとっちゃうし……」
「主婦って、けっこう大変なのよ。子供だってまだ手がかかるし」
学校から、オフィスから、家庭から、あちこちからこんなつぶやきが聞こえてきます。
ヒトは基本的に、夢見がちな生きもの。何かいいことが起こるかも、まだまだ自分はこんなところでは終わらないはず、そう思ったことのない人はいないでしょう。
とくに女性は、幸福であることに欲張りです。それぞれ形は違っても、密かに「白馬の王子様」が現れるのを待っているのかもしれません。
あと3s痩せたい、将来はパリで暮らしたい、小さくてもお店を持ちたい、文字どおり王子様と結ばれたい…… 小さな願いから口に出せない大望まで、それはもうさまざま。でも、ある日突然綺麗になってた、キャリア・アップしてた、なんてうまい話があるわけありませんよね。
だからといって、その夢をあきらめますか? ため息ひとつで終わりにしますか?
この本は、「終わりにできない」あなたに読んでほしい、自分に似合う仕事を見つけた女性たちからのメッセージです。そして、「自分の夢がまだ見つからない」あなたにも。
今回、インタビューにお答えいただいたのは、資格をキャリア・アップにつなげて、自分らしく暮らしている、16人の皆さんです。
学生時代から、自分に似合う仕事を見つけていた人。一度身につけたキャリアを、もっと自分に似合う仕事に着替えた人。自分をより輝かせるためにワードローブを増やし続けている人。年齢も職業も違うけれど、生き生きとした明るい笑顔が共通点です。
どうせ着るなら、自分が一番綺麗に見えるお気に入りがほしい。サイズも合わないし色もイマイチ好きじゃない、それなら、自分だけの一着を探してみませんか。
目標は違っても、まだ何をどうやって着ればいいかわからなくても、「私にもできる」って希望がわいてくるお話ばかりです。
あなたがもっと気持ち良く生きられる、そのヒントになれば嬉しいです。
2002年4月
東京法経学院 編集部
「これから」のあなたへ
▼この仕事は好奇心旺盛で欲張りな女性に向いているんじゃないかな
一般旅行業務取扱主任者 三上奈稚子さん
▼次に何をやろうか考えていたとき新聞記事を読んで素敵な仕事だなと感じたんです
歯科技工士 松島久美子さん
▼私,仕事のことで悩んだことがないんですよ。悩んでる暇がなかったから(笑)
土地家屋調査士 小池秀子さん
▼私は踏まれて強くなるというか追いつめられないと何も決められないタイプ(笑)
行政書士 犀川美佐緒さん
▼資格を持ち経験を積めば結婚してからも仕事を続けられると考えていた
キッチンスペシャリスト 中瀬輝子さん
▼家庭があるからこそ仕事が楽しく,仕事があるからこそ家庭が楽しい
司法書士 舟久保優子さん
▼仕事をマイペースでやりたい。OL時代はまわりに振り回されちゃう性格だったから
PCトレーナー 中瀬加代子さん
▼出産したらすぐ復職しようと思っていたけれど,どうすればできるのかが目下一番の悩みです
一級建築士 島田純子さん
▼留学で勉強することの癖がつきましたね。勉強が楽しくてしょうがないんです
社会保険労務士・CFP 押野千恵美さん
▼ 結果が良ければ,それが次回の仕事へとつながる。結局,その積み重ねなんだな
フードコーディネーター 若狭操さん
▼こうして仕事ができることがありがたい。何を見ても感謝の気持ちになるんです
行政書士 伊藤功子さん
▼私,人が好きなんですよ。人と関わりたい,喜ばせたいって,もうほんとにお節介なんです(笑)
メイクアップアーティスト 三浦麻里さん
▼家と事務所は近いんですけど,生活の場と働く場が別々ということは大きいですね
土地家屋調査士・司法書士 嶋田幸子さん
▼成果が出た時はすごくうれしい。毎日が発見,進歩の連続でやりがいはすごくあります
社会保険労務士 小宮山敏恵さん
▼勤務先を変えるたびに新しいところが自分を成長させてくれたと思う
インテリイアコーディネーター 丸井典子さん
▼たくさんの経験を積んで,最近ようやく自分の個性が出てきたと思えるようになった
フードコーディネーター 赤堀博美さん
|