合格体験記「毎日同じ自分のペースで,コツコツとひたすら継続することが一番」|土地家屋調査士試験|東京法経学院





土地家屋調査士 合格体験記

「毎日同じ自分のペースで,コツコツとひたすら継続することが一番」

体験記

体験記

26年度合格者 宮園一也さん


 はじめに私が土地家屋調査士を目指した理由からお話したいと思います。
私は建築士事務所に勤務しており,資格も『二級建築士』を取得しております。元々は1級建築士試験を目標としており,試験も何度か受験しておりましたが,なかなか合格できないという日々が続くなかで,結婚し家族が増えるとともに,責任も増えていき,将来への不安を強く感じておりました。
そのような状況の中で,今後の将来設計を真剣に妻と話し合い,1級建築士を取得した未来や,その他の資格を取得した未来など,あらゆる可能性を考え話し合う中で,土地家屋調査士の将来性・独占的な業務である事や現在取得している建築士とのダブルライセンスの強みなどに可能性を感じた事が,土地家屋調査士を目指した理由です。


 私は2回目の受験で合格したのですが,1年目にまず始めた事は,合格までのスケジュールを自分なりに考え,学習方法や時間を設定した事でした。1年目は年明けから毎朝2時間の学習を行い,1か月を区切りとし,択一問題と書式問題を交互に学習しました。しかしながら,なかなかモチベーションが保てない時期も幾度とあり,苦労しました。年明けから始めて,6月頃には過去問題をある程度解けるようになりましたが,交互学習した影響で択一の点数が良い月は書式の点数が悪い,択一の点数が悪い月は書式の点数が良いなど,成績にムラができたため,7月頃には学習方法に不安を覚え,復習に追われるうちに8月になり,試験を想定した模擬試験になかなか入れず,準備が整わないまま本試験を迎えました。


 本試験の問題は,択一問題については十分に対応できましたが,予定していた40分を10分も超えてしまいました。その焦りから,書式問題は問題を正確に把握する事ができず,建物が終わった時点で残り40分。この時点でこの1年の勉強が無駄になったと頭が真っ白になりました。数秒手が止まりましたが,気を取り直し残りの時間で解答できる部分は埋めましたが,いくつかの問題は埋める事ができませんでした。それから発表までは,淡い期待をしながら過ごしましたが,合格発表ではやはり不合格でした。採点は63点でした。
また勉強しないといけない。憂鬱な日々をまた過ごすのか。とにかく落胆しました。しかしながら年が明ける頃には,家族の応援もあり,やる気を取り戻していました。


 1年目の反省点をまとめると,『勉強時間が足りない』『集中できる環境づくり』『時間配分の徹底』の3点があると考えました。
2年目が始まり,昨年の反省から『勉強時間は平日朝2時間の書式対策と夜1時間の択一対策・休日は5時間の模擬試験』『集中できる環境づくりとして休日は図書館で行う』『時間配分の徹底として常に目標時間を意識しての学習』の3点を徹底して,学習に取り組みました。昨年の経験から勉強するモチベーションが下がる事も想定できており,そんな時には息抜きが重要であり,アウトドアや家族旅行にいき,リフレッシュする時間はしっかり取り,また昨年の悔しさを思い返して,モチベーションを保てるようになりました。また,他の受験者の勉強時間が自分より多い事がよくインターネットなどで掲載され,不安を感じる事が多々ありましたが,無理に時間を増やす事でモチベーションの低下などが懸念されるため,周りに左右されず,自分のペースで毎日学習する事に重点を置き過ごしました。
5月頃からは模擬試験に本格的に取り組み,本試験時間を想定して択一や土地書式,建物書式にかける時間も意識しながら学習に取り組む事により,時間配分のペースもつかめるようになりました。しかしながら,採点は思ったほどに伸びずに,合格ラインに乗らない事もありましたが,とにかく続ける事を大事にしました。本試験直前期になっても,学習時間を増やす事なく自分のペースでひたすら続けました。
本試験前日もいつもと変わらない生活を送り,本試験当日を迎えました。ゆとりをもって起床し,試験会場には1時間前には着席していました。今日で1年間学習した結果がでると思うと,一瞬逃げ出したくなるような気分になりましたが,1年間の学習を信じ臨みました。


 いよいよ本試験開始です。
1問目は民法で,難しい問題。予想通りの展開です。出鼻で動揺させようとする最近の傾向を知っていたので,若干解答に自信がありませんでしたが,動揺しないように心掛けました。択一問題を予定通りの40分で終わらせ,建物書式に取り掛かりました。しかし建物は予想外な事が起こりました。問題冒頭は区分建物問題ではないのですが,結局区分建物の関係する普通建物と区分建物を絡めた問題でした。模擬試験には無いパターンでの問題です。動揺してしまいましたが,落ち着いて問題を読み直し,建物を終わらせました。しかし建物に予定の50分より多い60分かかりました。あと50分で土地を終わらせないといけない。焦りながら土地に取り掛かると,前々日に学習した分合筆問題。急いで解答し,試験時間ちょうどに終わり,ほっとしました。帰りの電車で択一問題の添削を行い,16問正解。あとは書式次第。手応えはありましたが,不安のまま数か月が過ぎました。


そして合格発表の日,自分の番号を見つけたときは思わず叫びました。妻に報告すると泣いていました。こんな充実感は初めてです。1年間本当にがんばって良かったです。
振り返ってみると,自分のペースで毎日学習する事が合格に繋がったと思います。毎日する事で勉強する事が癖となり,次第に嫌ではなくなりました。他人の勉強時間は気にせず6時間やったり1時間やったりの日々より,毎日同じペースで,こつこつやり続ける事が一番だと思います
私のように家庭があり,子供がいて遊びにもよく行くので,他の方からは『そんな暇があるなら勉強したら?』など,心ない言葉をあびせられたりもしましたが,子供と遊ぶ時間,その時間のおかげでリフレッシュでき,毎日やり続けられたのだと思います。家庭と仕事と勉強を両立しながらの,この1年間の過ごした日々は試験合格と同じくらい大切な財産となりました。