合格体験記「司法書士と兼業するために1日平均6時間の猛勉強で1年で合格!」|土地家屋調査士試験|東京法経学院





土地家屋調査士 合格体験記

「司法書士と兼業するために1日平均6時間の猛勉強で1年で合格!」

体験記

 体験記

T.K さん(和歌山県)

◆兼業を目標に受験を決意

 既に司法書士の資格を取得していた私は,事情により司法書士事務所を辞めたのがきっかけで,土地家屋調査士業務を兼業したいと思い,9月末に調査士受験を決意しました。一刻も早く開業したかったこと,経済的理由から長期の受験勉強は避けたいこと等から,勉強に専念する代わりに1年で合格すると決め,合格計画を立てました。受験指導校の案内で,調査士2次試験免除のために5月の測量士補の試験に合格しなければならないと知ったので,以下のようなスケジュールを考えました。実際は思うように進まなかった部分もありましたが,結果的には目標どおり1年で合格できました。

◆大まかな年間スケジュール

 以上のように計画を立てたものの,12月と6月に学習の予定が大幅に遅れ,計画に追いつくために1日7問書式の問題をこなさなければならない日もありました。

◆作図と求積はビデオを使用

 学習当初心配したのは,ちゃんと作図することができるようになるのか,ということでした。 東京法経学院の作図ビデオを利用したことで,作図するための器具や電卓の使い方についてもしっかりとした基本を身につけることができました。また,不動産登記法を学習する際は条文を必ず確認するようにし,択一で勉強した内容を書式で確認し,択一と書式を分けて考えず,常に両者を結びつけるように意識しながら勉強しました。いちいち六法や記載例を確認するのは手間だと感じるかもしれませんが,「急がば回れ」の諺のとおり,とても大切なことだと思います。苦手なところほど,時間をかけてじっくり条文やテキストを読んだり,簡単にまとめたりしたのも,結果的にはよかったと思います。
例えば,学習当初テキストを読んでいたとき,合体と合併の違いが今ひとつわからなかったのですが,両者の違い(物理的変更を加え,1個の建物とすることと物理的変更を加えずに登記上1個の建物とすること)を確認したことで,次からは悩むこともありませんでしたし,書式の記述式問題の対策にもなりました。

◆最も苦労した点は

 実際学習していて最も苦労したのは,制限時間内に答案を仕上げることとケアレスミスをなくすことでした。択一問題を解くスピードをアップさせ,作図の順序も体に叩き込ませるために,常に時間を意識して問題を解くことを心がけました。テキストの解説に記述されている計算方法以外にも別の解法を試したり,電卓の機能を活用して計算することも試しました。特に,書式においては注意力は欠かせません。私は,壁厚の計算や敷地権の計算などをよく間違えたのですが,作図の際に問題文の見取図にマーク
をつけるなど,自分で工夫し,落ち着いて取り組む等,意識的に訓練することによって書式の解答パターンを身につけることができるようになりました。ここ数年出題されるようになった書式の記述部分の対策として,それまで使用した問題の記述部分だけを抜き出して,自分なりに文章を書いて,チェックすることを繰り返しました。頭ではわかっていても文章にはできないという方は多いのではないでしょうか。単に模範解答を眺めているだけではだめだと思います。とにかく自分で実際に書いてみて添削する。
それを繰り返すことによって苦手意識は確実に薄れます。このような感じで1日平均6時間ぐらい勉強していると,6月末ぐらいには答練でもそこそこの成績を取れるようになりました。

◆試験当日を振り返って

 試験当日は,時間配分のミスもあり,択一問題を何問か残して,土地の書式に手をつけざるを得なくなってしまいました。さらに土地の問題に非常に時間がかかり,建物の問題を大急ぎで済ませ,残り時間で択一を解くという事態になりました。試験時間中,もうだめだろうかと不安が頭をよぎりましたが,まだ諦めるなと自分を励まし,ぎりぎりまで粘りました。土地で計算ミスなどがあり,やはり1年で合格するのは無理だったのかもしれないと思っていたので,合格発表で自分の番号を見つけたときは本当にうれしかったです。
皆さんも時間をかけてきちんと勉強すれば,短期合格が可能な試験ですので,諦めず最後までがんばってください。1年の勉強でも測量士補と調査士のダブル合格は可能です。