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「ブランクがあっても信念で克服」

T.Yさん(北海道) 平成18年度合格

◆はじめに

 私は十数年前に一度,子どもに,社会人の私が頑張って勉強している姿を見せたいと思い,宅建を受験したことがあります。しかし,結果は不合格だったので,再度チャレンジしたいと思い,再挑戦しました。

◆学習前半期

 まず,合格するには,しっかりしたスケジュールを立てることが大切だと思いました。じっくり腰を据えて試験に臨むため,半年間は学習に必要だと考え,5月に入るとすぐに準備にとりかかりました。
 最初から独学で受験するつもりだったので,テキストと問題集の選択には時間をかけました。いくつもの書店をまわり,インプットに必要な基本書は,図解が多くてわかりやすいものを,問題集は,解説が詳しいものを,納得いくまで探して選びました。
 そして,学習の習慣をつけることが重要と考え,仕事から帰ってから,必ず最低2時間は机に向かうことを当初の目標としました。また,土日は,平日の遅れを挽回するため,平均8時間くらい図書館で勉強しました。この図書館での学習は,環境を変えることで気分のリフレッシュにもなり,また,他に勉強している人もたくさんいるので,「みんな一生懸命がんばっているんだ。」と感じることができ,学習意欲の維持に役立ちました。
 受験者の中には,インプット期,アウトプット期と学習期間を分ける人もいますが,私は,基本書を一通り学習してから問題集にとりかかると,学習した内容を忘れてしまうと思ったので,基本書で一単元ずつ学習した後,その範囲の問題を同時並行でこなしました。基本書と問題集を同時に学習することで,知識として深く定着しました。
 そのときに確信をもって正解できた問題には○を,迷って正解した問題には△を,誤った問題には×と,2回目に反復学習するときのために問題集に印をつけることにし,7月末までに一通り全範囲の学習をやり通しました。
 あと,もう一つ大事なことは,通勤時間などのわずかな時間を暗記などの作業に有効活用し,できるだけ,宅建の学習内容にふれる時間を増やすよう心がけました。
 宅建は,科目によって力を多く注がなければならない主要三科目(権利関係,法令制限,宅建業法)とその他マイナー科目がありますが,私の場合,細切れの時間は,宅建業法とマイナー科目にあてていました。権利関係は,じっくり考えることが大切なので,細切れの時間に学習するには向いていないと思います。

◆学習後半期

 8月からは,△と×をつけた問題を一肢一肢,検討しました。また,各問題のひっかけパターンに注意しながら繰り返し学習し,瞬時に正誤とその理由を判別できるようになるまで,頭にインプットしていきました。
 再び間違えた問題は,基本書の該当箇所にもマーカーで印をしました。そして,自分の弱点として抜き出し,基本書と問題集の該当箇所をコピーして「弱点ノート」1冊に集約しました。これによって,自分のネックになる部分を一元化することができ,試験直前まで特に有効でした。ぜひ皆さんにお薦めしたいと思います。
 9月になると,市販の模擬試験を2冊購入しました。また,本試験と同じ形式かつ緊張感のなかで,ペース配分を知ることも必要との考えから,大手資格学校の模擬試験を受験することとしました。
 自分の弱点を補強し,極力,穴のないようにするため,細かい数字や事柄を覚えることが多い法令制限と宅建業法を重点的に学習し,できるだけ暗記科目のより深い知識の定着に努めました。また,週末は図書館にこもり,本番さながらに13時から15時まで,市販の模擬試験をペース配分に注意しながら解き,間違えた分野は,基本書で復習に努めました。
 そして,資格学校で実施された模擬試験も,本試験受験のつもりでやりました。通常,本試験問題は,権利関係から始まっていますが,最初から頭を使うと途中で息切れしてしまうと思います。後ろの方の問題は,瞬時に答えが出ることが多いので,それから解きました。権利関係の問題にできるだけ考える時間を割けるように,できるだけ速くこなすよう心がけながら,問題を解きました。模擬試験で合格ラインを超える判定が出ると,自信をもつことができます。
 10月は,弱点ノートの見直しと,模擬試験で間違えた部分の総復習,そして,試験傾向と出題率の高い分野の知識の総点検を行いました。

◆本番

 当日は,試験時間中に頭が働くように,逆算して7時に起床しました。また,満腹になって試験中に睡魔が襲っても困るので,午前10時に朝昼兼用の食事をとることにしました。
 また,試験会場には,1時間くらい前に着くことをお薦めします。あまり早く試験会場に行って勉強しても頭が疲れますし,逆にギリギリの到着だと,心に余裕がなくなります。それと試験少し前に,飴かチョコレートを少量だけ食べて臨むと脳に糖分がまわり,頭を働かせるのに効果があると思います。
 試験中は,誰もが緊張することは,当たり前のことです。そこで,一番注意しなければならないのは,ケアレスミスです。私は,問題文の横に大きく,正しいものには○,誤っているものには×をつけるとともに,問題文中の「以上」,「超える」,「しなければならない」,「できる」などのキーワードとなる文言には,アンダーラインを引き,注意するよう心がけました。それと,マーク箇所には細心の注意を払いました。

◆最後に

 気持ちを強く持って,「絶対合格する!」という信念を貫いて頑張った結果,自己採点では,41点を取ることができ,その時点で合格を確信することができました。最初は,子どもに頑張っているところを見せることが,受験のきっかけでしたが,勉強するうちに,自分のために合格することを考えるようになりました。
 これから,受験を考えている皆さんも「仕事が忙しく,時間がとれない。」とか,「通信教育や資格学校へ行く経済的余裕がない。」など,いろいろな事情があるかもしれません。しかし,一番大切なことは,いかに強く「絶対,合格する。」というモチベーションを保ち続けることができるかどうかにかかっていると思います。

    Profile
  • 受験時の状況 有職・43歳
  • 最終学歴 大卒(法学部)
  • 受験回数 2回
  • 直前期の学習時間 3時間