社労士試験 通学講座 情報サイト 社会保険労務士2011 本科 2011年度通学講座 8ヶ月学習の総合カリキュラム 釈迦保険労務士 実戦答練'11 2011年度 中上級者 通学講座 6月12日開講!!

当ページからの申込方法(オンライン)
お問合せ
資料請求
試験概要
合格体験記
東京法経学院トップページ
 

「基礎の構築,勉強スタイルの確立が合格への近道」

Y.Mさん(栃木県)

◆はじめに

 2年連続1点に泣き,何も手につかない状態であった平成15年11月から早1年,3度目の受験で合格し,社会保険労務士としてのスタートラインに立つことができました。
3度目の受験をラストチャンスと考えていた私にとって,今回の受験に際してまず行ったことは,基礎的事項の確認と自らの勉強スタイル(時期にあった勉強及び勉強スケジュール)の見直しでした。これにより飛躍的に点数が伸び,数多く受けた各予備校での予想模試においても,選択式・択一式ともに概ね9割以上の得点が可能となり,本試験においても,「選択式9割以上・択一式約8割」という点数で合格に至りました。

◆基礎の重要性

 今回の受験にあたり,私自身が一番重要視したものは,「基礎の構築」でした。その理由としては,〔1〕ミスを減らし確実に得点をするため,〔2〕アウトプット及び直前期の勉強を効率的に行うための2つがありました。
〔1〕についてですが,それまでの勉強法としては,問題集等を繰り返し解き,最終的にはそれのみを暗記して試験に臨んでいましたが,結果としては,「あと1点」という厚い壁に阻まれました。暗記のみでの本試験への挑戦は,類似問題には対応することができますが,少し難しくなると結局は太刀打ちできません。だからこそ,基礎が重要となってくるのです。どんなに難しい問題が出題されようとも,基本はどうなっていたかを考えることにより,その問題を解くことが可能となるからです。
〔2〕については,インプットの時期に基礎的事項を完璧にすることにより,アウトプット及び直前期の勉強を効率的に行うためでした。つまり,大きなしっかりとした土台(基礎)を作ることによって,その上により多くのもの(細かな論点や知識)を容易に積み上げることが可能となるからです。
私自身,しっかりとした「基礎」を早い時期に構築した結果,ミスの減少及び難しい問題への対応が可能となり,今まで以上に多くの知識を容易に得ることができました。

◆時期にあった勉強スタイル

 どの時期に,どのような勉強を行うかということは,資格試験では重要なことです。
今回の受験に際して私は,白鴎大学において,本誌に連載を持つ利波幸一先生が行っている社労士受験特別講座を受講することによって,勉強スタイルを確立することができました。本講座は2月より開講され,私自身,講座の日程にあわせ2月から5月はインプット,6月から7月はアウトプット,そして8月は直前期というように勉強期間を3つに分け,それぞれの時期にあった勉強を行っていきました。
まずインプットの時期ですが,この期間中,問題集等は解いていましたが,できる限り多くの時間を条文に当たりながらテキストの理解に費やし,基礎を構築していきました。今考えると,この時期の勉強が以後の飛躍的な点数の伸びに繋がったと思います。
アウトプットの時期に入ってからは,各予備校での予想模試を含め多くの問題を解き,その復習に時間を費やしました。復習の方法としては,1問ごとではなく,1肢ごとにテキストに沿って見直しを行っていきました。また,それにあわせて,テキストに記載のないところはその都度テキストに書き込み,間違えた箇所についてはアンダーラインを引き,自分なりのテキストを作り上げていきました。これにより,どの箇所の出題予想確率が高いのか,また自分の弱点が一目でわかり,直前期において効率的な勉強が可能となりました。
直前期においては,新しいことは一切始めず,これまでに自分の解いた問題集等の総復習を行いました。例えば,模試であっても1問1問解くのではなく,1肢ごとにどこが間違っているのか等に注意し,さらにアウトプットの時期に作ったテキストで確認して本試験に臨み,今回の合格に至りました。

◆綿密な勉強スケジュール

 社労士試験は試験科目が多く,また各科目に足切り点があるため,どの科目も疎かにできません。だからこそ,どれだけ無駄なく効率的に勉強するのか,ということが重要となります。そこで私は,「1日」,「1週」,「1ヵ月」の3つの期間で,それぞれ自分の生活スタイルにあった勉強スケジュールを組みました。
まず,「1日」についてですが,「原則1日1科目」を基本とし,1日の午前・午後・夜に選択式・択一式・テキストの復習をそれぞれ組み込んでいきました。「1週」については,1週間で全科目を廻すのか,それとも労働科目または社会保険科目を廻すのかに注意し,1週間の各日を前記の「原則1日1科目」に従って,勉強スケジュールを組みました。「1ヵ月」については,1日及び1週間の勉強スケジュールを見直し,全科目が無理なく網羅されているか講座での試験や予備校での模試の日程に勉強スケジュールはあっているか,等に注意しました。
これにより,特定の科目に集中することなく,すべての科目を無駄なく効率的に網羅することができるようになり,また,自分の生活スタイルにあった勉強が可能となりました。

◆必ず合格するという強い意志

 平成15年の合格発表当日,私はある知人に「大丈夫,絶対に合格する」といわれてから「自分は必ず合格する」という気持ちを持ち続け,16年度の合格に至りました。資格試験は合格するからこそ意義があり,合格しなければ単なる物知りな人となってしまいます。合格と不合格は紙一重ですが,基礎を疎かにせず自分なりの勉強スタイルを確立し,そして何よりも「必ず合格する」という強い意志を持ち続けることによって自ずから合格は近づいてくると思います。
様々な勉強方法があると思いますが,もし上記の勉強方法が皆さんの参考になれば幸いです。多くの方の合格を願いつつ,私の合格体験記と代えさせていただきます。

 
    〔 profile 〕
  • 年齢 24歳
  • 職業 大学院研究生
  • 最終学歴 大学院法学研究科修士課程修了
  • 受験回数 3回
  • 1日平均学習時間 3〜5時間
  • 受験動機 将来の独立開業のため