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「社労士試験は忘却との戦い!」

K.Nさん(茨城県)

◆はじめに

 「将来は,法律系の専門知識を活かした仕事がしたい」と思っていた大学3年の冬,周りの友人たちが続々と就職活動を開始するなか,大学で開講されていた社労士講座に通い始めました。
友人たちとは異なった道を選択することは,とても勇気がいり,不安でもありましたが,自分の夢の実現のために,合格するまでやり抜く意志を固めました。
数ある資格のなかから社労士を選んだのは,今,日本が抱える問題,たとえば少子化問題,雇用問題,年金問題などに精通する専門家として,社労士が最も重要であり,活躍していると思ったからです。

◆甘えやおごりが招いた失敗

 受験学習は,私の想像以上に過酷なものでした。
膨大な量の法律条文や行政通達を理解し,そして暗記する作業の繰り返しでした。
講座には,休まず出席するように努めましたが,なかなか記憶として定着しません。覚えては忘れ,覚えては忘れ。
社労士試験は,忘却との戦いであるといわれる所以は,ここらあたりにあるのでしょう。
この戦いのなかで,私の学習意欲はどんどん失せていきました。そして,最悪なことに社労士試験で一番重要な直前期には,「不合格だったら来年またやればいいや」とか,「もしかしたら受かるかも」などと考え,ほとんど学習しなくなっていました。
このような状態で臨んだ本試験の結果は,選択式,択一式ともに20点台で足切りという,合格ラインにはほど遠いものでした。
この結果には,今まで自分がやってきたことのすべてが否定された感じで,相当落ち込みましたが,自分の実力を過大評価しすぎていたこと,社労士試験を甘くみていたことを気づかせてくれる,とてもよい教訓となりました。

◆失敗を繰り返さないために

 2年目は,大学での社労士講座の受講と並行して,1年目の失敗を真摯に受け止め,その原因を究明し,それまでの学習方法を改善しました。
失敗した原因のひとつは,自分なりの効率的な学習方法を確立していなかったことでした。
そこで私は,合格者の学習方法を参考にしてみました。そのなかから,私が確立した学習方法は,次のようなものでした。
選択式は,問題の解答を紙に書いて覚えました。一方,択一式は,過去10年分の一問一答式の過去問を解きながら,基本書を読みました。ちなみに,択一式は,紙に書き出すことは一切しませんでした。あくまでスピード重視で,とにかく多くの問題を繰り返しこなしました。
また,最後まで高いモチベーションを維持できなかったことも,1年目の失敗の原因でした。これは,図書館や本屋に行って社労士に関する本を読み,合格後に社労士として活躍している自分を想像することで,解決を図りました。
そのほかには,学習時間がまばらで集中力がなかったことも,失敗した原因のひとつとしてあげられますが,これは,毎日最低1〜2時間,学習することで解決しました。

◆直前期の過ごし方

 社労士試験で一番重要な時期は6月,7月,8月の直前期です。この時期の過ごし方次第で,合否が決まるといっても過言ではありません。
そこで私は,まず始めに,各月ごとのスケジュール表を事前に作りました。
1日を午前,午後,夜間の3つのブロックに分けて,何の科目を何時間,どのような方法で学習するのかを決めました。
このスケジュール表に沿って学習を実行することによって,各科目間の学習時間に偏りがなくなり,さらに1日の学習が終了したときには,達成感や充実感が生まれて,翌日の学習意欲向上につながりました。
次に,各月に1回,受験指導校で直接,公開模試を受けました。
公開模試は,本試験と同じ時間で実施されるため,時間配分の確認をすることができ,さらには,過去問にはない法改正や一般常識などの予想問題を解くことができました。
しかし,これだけでは演習量として不十分なため,私は,他の受験指導校の模試もたくさん集めて解きました。
公開模試は,科目ごと,受験指導校ごとに難易度にばらつきがあり,基本的な問題,応用的な問題,難問奇問など,さまざまな問題が出題されています。ここで注意すべきことは,難問奇問に決して深入りしないことです。わからないことが,不安や焦り,モチベーションの低下などを招いてしまい,その後の学習に影響を与えかねないからです。
深入りして悩むよりも,基本的な問題や応用的な問題を確実に解けるようにし,実力や自信をつけた方が効果的です。
このように,それまでの過去問中心の学習に,模試を取り入れるという学習方法で直前期を乗り切り,晴れて合格することができました。

◆おわりに

 今回,私は社労士試験に合格できたことで,自分の夢の実現に向けて,大きく近づくことができただけでなく,自分の可能性を大きく見出すこともできました。
この合格という最高の結果を得ることができたのは,自分だけの力ではありません。
挫けそうになったとき,喝を入れてくれた友人たち,大学を卒業しても就職せず,勉強一本でやっていくことに理解を示し,後押ししてくれた家族がいたからこそ,達成できたのだと思います。
こうした人たちへの感謝の気持ちを忘れることなく,これからも頑張っていきたいと思っています。
この体験記が,受験勉強をされている方々にとって少しでも参考になることを心より願っています。

 
    〔 profile 〕
  • 年齢 22歳
  • 職業 無職
  • 最終学歴 大学法学部卒
  • 受験回数 2回
  • 学習期間 2年2ヵ月
  • 1日平均学習時間 5時間(直前期)
  • 受験動機  専門知識を得るため