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「勉強方法の早期確立が大切」

J.Tさん(群馬県)

◆はじめに

 私の勉強方法は邪道だと思う人がいるかもしれません。私自身,この合格体験記のお話をいただいたとき,「本当に私でよいのだろうか」と思いました。しかし,なかなか点数が伸びない人や自分の勉強方法が見つからない人には,邪道だからこそ参考になる点もあるのではないだろうかと思い,書くことにしました。
 私は,2回目の受験で合格することができましたが,「1年目の失敗と2年目の成功」と「直前期の過ごし方」について,書かせていただきたいと思います。

◆1年目の失敗と2年目の成功

 まず,私が社労士をめざしたきっかけですが,大学3年の時,何か目標を持ち,それに向かって努力し,その目標を達成したいと,漠然と思ったことでした。そんな折,大学で社労士講座が行われていることを知りました。そこで,私なりに社労士というものは一体どんな資格なのかを調べてみると,これからの日本の企業を支えていく,とても重要な存在だということがわかりました。と同時に,私は必ずこの資格をとって,企業のために貢献できる社労士になりたいと思ったのです。
 しかし,そのためには,まず試験に合格しなくてはいけませんし,何よりも,これまで資格試験を受けた経験がなかったため,どのように勉強したらよいのかがわかりませんでした。
 そこで,参考書などを見てみると,「理解型」が現在の主流と書いてありました。そのため,私はとにかく毎回講座に出席して,理解に努めることにしました。講座では,1科目が終わるごとに,理解度を確認するテストがありました。勉強方法に慣れるまでは,なかなか点数が伸びませんでしたが,慣れてくると徐々に点数が伸び,自信もついてきました。しかし,勉強を進めていくと,なかなか理解できない箇所もでてきて,時間ばかりが経ってしまったこともしばしばありました。それでも,なんとか手探り状態で勉強を進め,直前期を迎えました。
 直前期,講座では1科目ずつ,毎回テストがありました。このテストでは幸いにも高得点を取ることができ,自分では1年目での合格が見えてきたかなと思っていました。そこで,自分の実力を確かめるために,受験指導校の模擬試験を受けてみることにしました。結果は,自分が大きなミスを犯していたことに気づいたのでした。
 講座内での1科目ごとのテストはできても,本試験と同じように,10科目トータルで行われる模擬試験はまったくできなかったのです。私の場合,講座で行われるテストに備えるために1科目ごとに勉強をして,終わったら完全に頭を切り替えて,次の科目に移っていました。その結果,次の科目を勉強している頃には,前に勉強した科目のことをすっかり忘れてしまっていたのです。「理解型」といっても,本試験や模擬試験で点を取るためには,最終的には暗記していなければいけなかったのです。
 その後,慌てて10科目トータルでの勉強を始めましたが,直前期から始めて間に合うわけもなく,また,直前期にやらなくてはいけないこともできずに,結局,混乱したまま本試験を迎え,手も足も出ずに1年目のチャレンジは終わってしまいました。
 ただ唯一,1年目の受験で成功したことは,選択式の勉強方法でした。とにかく問題を解いて,それと同時に暗記をする方法を取ったのですが,その結果,選択式はそれなりの感触が得られました。
 1年目のチャレンジを終えた時,私は大学4年生でしたので,もう1度チャレンジしようかどうか迷いました。しかし,ここで諦めても何にも残らないと思い,もう1度チャレンジすることを決めました。
 2年目の勉強をスタートするにあたり,自分に合った勉強方法を考え直すことにしました。私は典型的な文系で,地理歴史など暗記するものは得意で,数学など理解するものは苦手だったということと,1年目の経験を参考にした結果,「理解型」ではなく「暗記型」で勉強していくことにしました。暗記をするための最低限の理解には努めましたが,合格することだけを考えて,参考書1冊丸ごと,10科目トータルをひたすら暗記することにしました。
 さらに,暗記を確実なものにするために,たくさんの問題を解きました。1年目では5年分の過去問を1,2回しか解きませんでしたが,2年目では10年分の過去問を何度も解きました。過去間を解くことにより,1度インプットしたことをアウトプットするので暗記を確実なものにするとともに,解いていくうちにどこが重要な論点なのかという傾向がわかり,強弱をつけて暗記することができました。
 このような感じで,2年目は勉強を進めていきました。伸び悩んだ時期もありましたが,根気強く続けていこうと決めていました。1年目に比べて,講座内で行う1科目ごとのテストの点数は下がってしまいましたが,直前期に受けた模擬試験の点数は大幅にアップしました。

◆直前期の過ごし方

 そうこうしているうちに,2年目も直前期を迎えました。1年目の直前期は,直前期らしいこともできず,模擬試験を受けられる状態でもなかったので,結局,模擬試験は1度しか受けませんでした。そのため,2年目の直前期は,暗記したことを忘れないようにするための復習や暗記したことを横断的に整理しながら,早い段階から模擬試験を受けるようにしました。
 模擬試験を受けることは,自分の実力を知るだけでなく,本試験を落ち着いて受けるための時間に慣れることや,より知識を増やすために参考書や問題集には載っていない論点を補うことなどの意味もあり,参考書や問題集をやっているだけでは得られない経験や知識を得ることができました。本試験をよりベストな状態で受けるためには,模擬試験を受けることは大切だと思います。
 最後に,私の場合は,自分に合った勉強方法を見つけるのに少し時間がかかり,また,極端な方向転換だったかもしれませんが,自分に合った勉強方法を見つけることができ,その勉強方法を継続することにより,合格することができたと思っています。
 早い段階で自分の勉強方法を確立し,その勉強方法を継続していけば,良い結果が出るのではないかと思います。

    〔 profile 〕
  • 年齢 23歳
  • 職業 無職
  • 最終学歴 大学法学部卒
  • 受験回数 2回
  • 1日平均学習時間 2時間
  • 受験動機 何かに挑戦したくて