T.Iさん(埼玉県)
◆はじめに
1度目の受験で合格される方もいる中で,私は(記念受験も含め)6回目でやっと合格することができました。不合格だった年と,合格した今年の勉強方法については,今振り返ってみると相当な違いがあります。ただ,勉強方法については,「とにかく過去問を繰り返した」という人もいれば,「予備校の答練を受けまくった」という人もいるし,「テキストを何度も読んだ」という人もいるように千差万別です。
そこで,私は,誰にでも共通する「計画の立て方」について書こうと思います。なお,来年が初受験,かつ,予備校を利用されている方は,予備校のカリキュラムに沿って勉強されるのが近道だと思います。
◆計画の立て方
不合格だった年における計画の立て方のまずかった点
@ 積み上げ方式
テキストの読み込み○回転,過去問○回転…という感じで,やりたい・やらなくてはいけないと思うことを積み重ねる方法で,計画を立てました。専業受験生であっても時間が足りないことになり,早々に計画が破綻してしまいます。
A 予備校の講座・答練のカリキュラムを基に,自分の計画を立てた
その人にとって適正な講座・答練の選択をしていればうまくいくはずですが,そうではない場合,その講座・答練の開始時期・終了時期と,過去問等その他の勉強の計画がマッチせず,答練終了後本試験までの勉強が中途半端になってしまう,ということが起こりかねません。
不幸なことに,私の場合は上記@Aの混合で,過去問を1回転しか回せなかったり,申し込んだ予備校の講座・答練を消化できない年もありました。
合格した年における計画の立て方のポイント
a) 本試験直前期から年内へと遡って立てる
直前1週間→2〜4週間前(又は6月)→2〜3か月前(4・5月)→1〜3月→年内の順に計画を立てていきます。上記@Aの立て方だと予定がずれ込み,本来直前期にやるべきことができなくなるということがありますが,この立て方であれば大事な直前期の勉強から確保していくため,そういった可能性を低減させることができます。
b) 自分の総勉強可能時間から割り振っていく
予定の消化不良を防ぐことができます。ただ,前提として,自分の可処分時間と学習内容別(例えば,過去問1回転50時間,というように)の時間を把握している必要があります。予備校を利用する方は,この段階で時間を割り振っておく必要があります。
a),b)ともごく当たり前のことではないか,と思われた方はよいのですが,@Aに該当するという方は,今からでも遅くありませんので計画を立て直しましょう。
◆21年度の勉強計画
さて,昨年の私の計画ですが,最初に以下の予定を落とし込みました。
直前1週間:何らかの教材を1回転させる
2〜4週間前:択一過去問は年度別のものを毎日1年分,記述過去問は不登法・商登法を毎日交互に1問ずつ
2〜3か月前:模試の予定
次に,1週間で1回転させることが可能な薄手のテキスト(W セミナーの直前チェック)を選びました。これが1回転させるのに2週間要する教材であれば,計画の全てが破綻してしまうため,その選択には注意しました。いわゆる「情報集約」をする教材ということになるのですが,集約する情報も「1週間1回転」が可能な量に収まるように絞りました。
そして,直前の1〜3か月間の残りの時間に,薄手のテキストの読み込みと過去問の繰り返しと記述式問題の演習にあて,年内はテキストへの情報集約を中心に計画を立てました。
昨年まで受講していた予備校の答練を,今年は受講しないことにしたのですが,正直申し上げると,その決断をするのには結構勇気がいりました。しかも,ご存じのように,記述問題の配点変更の発表があり,記述問題の添削を受けられないことにたいする不安が出てきました。
◆記述対策講座の利用
多くの予備校が,直前期に記述対策の講座を実施していますが,詳しい解説冊子が配布されるにもかかわらず,必ず解説講義がセットされており,時間のロスにつながるのでは?と受講を迷っていたところ,「問題演習+添削」という東京法経学院の「記述式レベルアップ講座」があったため,検討の上受講することにしました。受講にあたり計画変更の必要が生じましたが,2〜3か月前のテキスト読み1回分と入れ替えれば済み,今年の場合は上記のような立て方をしていたため,その変更も容易にすることができました。
本題からは外れますが,本試験の記述式の点数が54点でしたので,この選択は結果的に大正
解だったことを記しておきます。(私にとって不必要と思われる解説講義がないだけでなく,他校と較べ,出題パターンが一定ではない,採点基準が掲載されている等のメリットがありました。本試験の記述問題の採点基準は,この講座の基準とは異なるとは思いますが,これがあることにより,時間が足りないときにどこから答案を書いていったらよいのか,という訓練をすることができました。)
最後に,お世話になった皆様にお礼を申し上げるとともに,この文章を読んでいただいた皆様の来年のご健闘をお祈り申し上げます。
以上
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