「勉強を進めるうちに、国民の権利を保護する職業としての司法書士に・・・|合格体験記|司法書士試験|東京法経学院





司法書士 合格体験記

「勉強を進めるうちに、国民の権利を保護する
 職業としての司法書士に強い魅力を感じました。」

体験記

 体験記

C .Iさん(北海道)

◆受験のきっかけ

 法律と全く関係のない学校を卒業し,約7年間法律とほとんど縁のない仕事をしていた私が,法律を勉強しようと思い立ったのは,「法律を知っていた方が生活の役に立つだろう,でもどうせ勉強するなら何かの資格取得を目指したほうがやる気も出るだろう」そんな軽い気持ちからでした。
こうして,山と積まれたテキストを前に,私の司法書士試験の勉強がスタートしたのでした。
しかし,司法書士試験の科目は多く,かつ,ボリュームがあり,やっとひと通り目を通した頃には,その年も暮れが近くなっていました。
結局,その年(平成13年)は,ただテキストを読んだだけで本試験に臨むことになっていたのでした。結果は,択一はまずまずの点数だったものの,主要科目である民法,不動産登記法は散々な結果で,記述式にいたっては何を問われているのかさえわからないという有様でした。
試験後は,このまま独学では永遠に合格できないと覚悟しました。テキストや条文をただ闇雲に頭の中に詰め込んでも,1つ覚えては1つ忘れるというような状態になっていたからです。

◆司法書士試験2年目

 こんな時,わらをもっかむような思いで受講したのが,東京法経学院の「司法書士実戦演習講座民法・不動産登記法」でした。この講座はビデオなのですが,特に民法は本試験に直結する箇所を絞って理由付けしているので大変解りやすく,私は一人でビデオの前で頷いたり,捻ったりしていたのを覚えています。そしてこの時,独学でテキストを読み続けた1年間がいかに無駄だったかわかりました。また,ひとつひとつ理由付けして覚えることにより知識が整理されたためか,1つ覚えてもその分1つ忘れてしまうということもなくなりました。
こうして民法に自信を持てるようになり,年明けからの答練や模擬試験ではA判定ももらえるようになりました。そんなこともあり,この年(平成14年)かなりの自信を持って望んだのでした。しかし結果は,記述式の点数が伸びず不合格でした。今回はもしかしたらという希望を最後まで持っていたため,不合格という結果は私にはかなりのショックでした。もうこれ以上がんばっても合格なんてできないのではないかと思ったのです。でもそんな中,絶対諦めたくないという思いが沸々と胸に浮かんできました。不合格発表の日,私は初めて,何があっても,どんなことをしてでも司法書士になりたい,
そう決意したのでした。

◆司法書士試験3年目

 こうして決意も新たに私の3年目の受験生活が始まりました。この年まずしたことは,平成14年度の試験の反省でした。それまでの私は,刑法を問題数が少ない割に範囲が広すぎるという理由から,初めから捨てていました。しかし,平成13年,14年,15年度と問題が平易になり,その分,高得点を取らなければ合格できないという傾向が続いています。つまり,捨て問題など1問もないということです。それから,記述式の勉強ですが,今まではただひたすら書くということだけを念頭に置いてしまい,記述式があくまで択一式の延長線上にあるものに過ぎないことに気づいていませんでした。だから,少しでも違うパターンで問題が出題されると,お手上げでした。
そこで3年目の勉強を始めるに当たり,全科目のローテーションを組むことにしました。
1.民法,憲法,刑法,2.不動産登記法,3.商法,商業登記法,4.民許・民執・民保法,供託法を1日ずつ勉強することを繰り返しました。
それから,答練,模擬試験ももちろん活用しました。前年までは自分が間違った問題のみをチェックしていましたが,今年からは,正解した問題でも「なぜそうなるのか」を説明できないものについては,必ず六法を参照し,さらに同じ条文の判例もチェックするようにしました。
記述式については,民法や不動産登記法の問題を解きながらも,どんな申請書を作成するかを常に意識するようにしました。だから,記述式の勉強については,答練や模擬試験以外の問題を解いたりはしなかったのですが,いざ書くときは常に,なぜそうなるのか,なぜこの添付書類が必要になるのかを理由付けしながら書くように意識するようにしました。
さて,過去2年間捨て科目にしていた刑法については,勉強をしてみると意外に出題範囲が限定されていることが解りました。むしろ刑法は,過去問を解くことにより出題傾向をつかみ,得点源にするべき科目だと思います。
また,商業登記の添付書類のように覚えなければならないものも,丸暗記するのではなく,なぜその書類を添付することが必要なのかを考えながら覚えていくと忘れずにすむと思います。
そして本試験対策に総じて言えることは,まず常に六法を開くことを習慣にするということです。条文を繰り返し読んで暗記するようになった頃,違ったパターンから問われても答えられるようになる,条文を活かすことができるようになるからです。

◆独学受験生の皆様へ

 最後に,これから司法書士試験に挑戦,あるいは既に独学で勉強を始めている皆様へ一言。
私の経験上,特に私のように法律を全く知らない初学者の方は,必ず専門家の講座を受講することをお薦めします。ある程度の知識のある方は別ですが,私の場合1年目は独学で勉強していたため,濃い霧の中を何も見えないまま闇雲に歩き回っていたようなものでした。講座を受け,ポイントを押さえた勉強をすることにより,少しずつ回りの霧が晴れ,自分の歩んでいる道が見えるようになったことを今でも覚えています。
司法書士試験は科目も多く,やらなければならないこともたくさんありますが,自分に合った講座を受講し,六法を何度も何度もめくるうちに見えてくるもの,つかめるものが必ずあります。そして,何かが見えたとき,何かがつかめたとき,きっとあなたは合格します。がんばってください。