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行政書士に向いているのはどんな人? 


行政書士に向いているのはどんな人? 

行政書士は官公庁や役所に提出する書類を作成する専門家です。
国家資格であり、サラリーマンにも人気の高い資格になっています。
「いつか資格を取って、独立開業したい」と思っている人も少なくはありませんが、実は行政書士は司法書士や税理士など、他の士業に比べて廃業率が高いと言われているのです。
自分の適正に本当にあっているのか、よく検討した上で行政書士を目指す必要があります。
行政書士に向いているのはどんな人なのか、ご案内します。

行政書士に向いている人とは

聞き上手である

行政書士の仕事は依頼人の依頼を受け、さまざまな書類を作成することですが、スムーズに依頼を受注し、正しい情報をもとに書類を作成するには、「聞き上手」であることが大切です。
依頼者は行政書士に、自分では対応できない困り事や不安を解決してもらいたくて相談に来ます。
相談をする段階では依頼するかどうかを決めていないこともあるでしょう。
そういうときに、依頼の受注をせかすでもなく、不安を真摯に受け止め丁寧に話を聞く姿勢を一貫して保つことが、相談者の信頼獲得につながるのです。
依頼を受けた後も、相手から必要な情報を正確に聞き出さなければいけません。
依頼者にとって不利な話を隠される場合もありますから、注意が必要です。

前向きで向上心がある

行政書士の仕事は、他の士業に比べてその場限りの案件が多く、継続的な受注につながることが少ないという特徴があります。

そのため、Webサイトはもちろんブログやツイッター、折り込みチラシや異業種交流会への参加など、さまざまな営業ツールを駆使しなくてはいいけませんが、効果がなく、依頼につながらないことも珍しくありません。そんなとき、失敗した原因を分析して次に生かせる前向きさが必要です。

行政書士は業務範囲が広い士業でもありますから、未経験の業界知識が必要になったり、法改正に対応したりという場面も多くあります。
常にアンテナを張り巡らせてさまざまな業界の人と交流し、情報収集と知識の向上に努められる向上心ある人は行政書士に向いています。

正確、迅速な事務処理能力をもっている

書類作成のミスは依頼者の重大な損失につながることがありますので、正確に仕事をできることが重要です。
誤字脱字といった簡易なミスはもちろん注意しなければなりませんが、様式の変更や添付書類の確認漏れも致命的です。
根気強く細部まで確認し、正確に書類を仕上げなくてはいけません。
また、依頼者の都合が第一となりますので、スケジュールが非常に切迫することもあります。
そんな中でも同じ品質で業務を行うことができる、正確かつ迅速な事務処理能力は必須と言えます。

責任感が強い


自分に自信が持てる目標を立てる

行政書士の仕事の中には、さまざまな許認可や裁判関連の手続きといった、依頼者の人生を左右するような書類作成業務も多くあります。
絶対に期限内に依頼者の望みをかなえる、という強い責任感が必要です。
扱う情報の中には秘匿性の高いものも多いので、口外することは論外ですし、外部に漏れないように責任を持って管理しなければなりません。

行政書士は確かに書類を扱うのが主な仕事ですが、その書類、申請を必要としている依頼者の存在を第一に考えなければいけません。
正確な書類作成ができることはもちろん、依頼者の話しをしっかりと聞き、信頼関係を築ける人、地道な営業や新しい知識の獲得を続けられる、前向きで勤勉な人が行政書士に向いていると言えます。

コラムの運営会社

東京法経学院

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