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測量士補資格を取ってから土地家屋調査士資格を目指すメリットとは?


測量用の道具一式と製図

測量士補の資格を持っている人が土地家屋調査士の資格取得を目指すというケースは多いもの。しかし、測量士補の資格を取ってから土地家屋調査士の資格取得を目指すことには、どのようなメリットがあるのでしょうか? 
この記事では、測量士補と土地家屋調査士のダブルライセンスを目指すための学習方法や、ダブルライセンスを役立てるためのポイントについて紹介します。

測量士補は午前中の試験が免除になる

既に測量士補の資格を持っているという場合には、土地家屋調査士の午前の部の試験が免除になります。測量士補試験に合格している人は、既に十分な測量の知識を持っているとみなされるのです。他に、測量士、一級建築士、二級建築士の資格を有している人も免除が適用になります。実際、午前試験の免除を受けて午後のみの試験で土地家屋調査士に合格する人はかなり多いものです。
土地家屋調査士の午後の試験では、不動産登記や民法に関するマークシート問題や書式の試験が実施されます。不動産登記や書類作成といった業務は、測量士補の仕事の延長線上にあるものです。土地家屋調査士試験で得られる知識は、測量士補として活躍する上でも役立ちます。

同時進行で学習を進めるのが効率的


製図を描く男性

測量士補の合格率は、例年45%を越えています。これに対し、土地家屋調査士試験の合格率は、8.5%前後となっています。
土地家屋調査士の試験を受ける人の職業は、ほとんどが会社員や公務員、自営業となっており、学生は3%程度にとどまります。また、合格者の平均年齢は39歳です。
合格率10%以下というと難易度が高いように思われますが、仕事が忙しく十分な学習時間が取れないという受験者も多いのです。また、数学的な問題や法律的な問題など、幅広い知識を問われるため、学習が追いつかないケースもあります。しかし、ダブルライセンスを本気で目指して効率的な学習を進めれば、必ず合格は見えてくるものです。

測量士補と土地家屋調査士の両方に合格している人の多くは、W合格を視野に入れて学習を進めています。特に、ゼロから短期間で両方の資格を取得しようとするときには、それぞれの勉強を同時進行で進めるのが効率的といえるでしょう。

コラムの運営会社

東京法経学院

株式会社東京法経学院は10年以上にわたり、土地家屋調査士・測量士補・司法書士・行政書士など、法律系国家資格取得の受験指導を行ってきました。
通学・通信講座の提供だけではなく、受験対策用書籍の企画や販売、企業・団体の社員研修もサービス提供しています。